拷問
いつの間にかベッド端から落ちてしまいそうな名前を抱き上げてもう一度腰を進める。
「…っ、ぁ、」
「逃がさねぇって」
落ちそうだった名前がどことなく自分から逃げているように見えてユーリは名前を引き寄せるように奥を抉った。名前本人はじわじわくる、決定打のない快感が怖くて自然と体が上へ上へといっていただけだった。そう、決定打がない。体はもうユーリに解されいつ溺れてもおかしくなかった。しかしユーリの攻め方がえげつない。ゆるく、優しく抜いたかと思ったら、今度は一気に奥を貫かれる。
「ぁ…っん、ぁ、や、やぁ…」
「ん?何が?」
「も、もうむり……あッ!」
腰を掴むユーリの手に触れて首を振っても、ユーリは楽しそうに抽挿を繰り返すだけだ。名前が登り詰めそうになったらパッタリと動きを止めて燻りを溜めていく。
「ひゃっ、ぁ、そ、こっやだぁっ」
結合部の上に、控えめにぷっくり主張をしているそれを指の腹で転がすように触れば名前の中はきゅんきゅんと締まった。こんな良さそうな顔と声を出しといて嫌なわけがない。ユーリは名前の可愛く乱れた顔を眺めながらそこを執拗に弄った。
「あっ、ゆ、ユーリ、お願いっ」
「ん?」
「い、かせて…っ」
「まだだめ。」
「そんな…っ、あっ、」
もう何分この状態が続いているだろう。いや、何時間?
じりじりと繰り返される甘い快感に狂い乱れてしまいそうだ。
「なぁ、名前。もっとねだってみせろよ。」
拷問
(『ユーリ、おねがっ…ユーリの、で、ぐちゃぐちゃに、してぇ』ぐらい言わせたいんだよ、なっと。)
「ぁっ、ん、ぁあっ」
「まだまだ、」