姉ユウ

「は、やく、ぬ、抜いてよぉ……っ、」

「あ?誰に何言ってん、だよ、」

「あっ、ひゃう、」


は、は、と短く息を吐く名前を後ろから勢いよく突き上げる。奥まで捩じ込むようにして突けば名前が高い声をあげてびくっと蹲った。シーツをかき集めるように掴む指は白くなっていて、掻いても掻いても掴めないのを必死に掴もうとしているさまが、ひどく可愛い。


「今、抜いていいのかよ……」

「あっ、や、だめ、だめ、今動かっ、ひぅ、あぁっ」


ずるりと抜きかけるところまで抜くと名前の中がきゅう、と俺を締め付ける。
もう何度目かわからない絶頂を迎えて名前はもうこの行為がただただ辛いだけになっているようだ。俺はまだまだなんだが、気持ちは何となく、わかる。際限のないこの気持ちのよさはぐずぐずと溶けてしまいそうで怖くなる。けど、それが気持ちいいんだっつーの。


「も、もう、むり、なの、むり、」

「無理じゃねーって。」


ぐじゅ、と自分を押し込みながら名前を後ろから抱き込む。ぴんとたった乳首をこよりを作るように指先で優しく摘まみ、残りの指でたぷんとした胸をすくいあげる。むにむにと揉めば名前はまた高い声をあげて身を縮めた。搾るような締め付けをなんとか堪え、ふたりで荒い息を整える。


「は、ぁ、も、もう、おわり、」

「ハッ、終わってねぇよ。」


何勝手に終わらせようとしてんだ、と逃げようとする体を押し付け、抜けた分だけまた深く押し込む。名前が「やだぁぁ、」と喘いでんのか、泣いてんのかわからない声をあげたので、思わず苦笑してキスをした。


「……お前の泣き顔、最高。」

「ひぇっ、」




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