夢の中
夢の中なら、私はとても素直になれるのに。
「福田さん、大好き」
ほら、こんなに簡単に…
「俺もだ」
リアルに響いた声に覚醒。
現実でも私は彼に抱き締められていた。
(寝言が聞かれてしまったのね…それでもこんなにはっきり聞こえるくらいの寝言を言うなんて、私はいったいどれだけ彼を好きになれば気がすむのかしら)
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