無駄なもの全て(火黒)


びりびり、裂ける音とやめてと叫ぶ音が響く俺たち以外誰もいない部室。
こんな薄い布切れも柔らかい皮膚もいらない。

無駄なもの全て
取り払ってやりたい。

「…てつや」

名前を優しく呟けばぴくんと震えた体は泣きながらも俺に手を伸ばすのだ。









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