踏切の向こう(火黒)
カンカンカン
差し掛かった踏切、足を止めてふと向かい側を見れば火神くんがいて、目があって軽く会釈すれば彼はにやりと笑った。
「……え?」
ザーーーッ!!
電車と爆音に掻き消されたその姿、たしかに動いた唇の形の残像を追う。
(
すき
、と、たしかに、そういってくれたの??)
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