Eccentric(変わり者)

高緑




何なんだろうこの生き物は。
超美人で背も高くて頭もよくてバスケもキセキなんて言われるくらい上手くて(シュートを外さない人間なんて初めて見たぜマジで)

もう完璧なんじゃないかって思うのに高校男児にあるまじき占い信仰。そしてそんじょそこらの女子より忠実に助言を実行している(ぬいぐるみ抱いて登校する奴なんて初めて見たぜマジで)
おまけに口癖は『なのだよ』で超女王様で他人を見下すのが大好き。
うわなんだこれ、一体どんな生き物。

「…高尾」
「ん?何真ちゃん」
「…何でもない、のだよ」

ぷいとそらされた顔が少し赤くなっていて俯き気味なことに俺が気づかないと思った?

「もー、構ってほしいなら素直に言いなよ」
「ばっ!?誰がっ!!」
「はいはい、冗談。俺、真ちゃんと手繋ぎたくなっちゃった。繋いでいい?」
「…し、仕方ない、のだよ」

おずおずと差し出された手をぎゅっと握る。
極めつけはこのツンデレ属性。
なんだこれ、もうほんとに何て生き物なんだろう。
握り返された掌に思い溢れて精一杯背伸びしてキスをした。

これは所謂惚れた弱味って奴なのか。なんでもいいや。
取り敢えずこの変わり者の恋人が俺は可愛くて愛しくてしょうがないのだ。






Eccentric
(ツンデレがうまく書けないことに気づいた!なんてこった!!)







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