よいクリスマスを!

*『憂鬱』続きの誠凛。火黒・水金要素あり。





受信したメールを読んで黒子はふと微笑んだ。

「なに笑ってんだ?」
「黄瀬くんからの報告メールです」

同時送信欄には緑間の名前もある。
彼のことだから、仏頂面をしながらも心のどこかで安堵したことだろう。

「大丈夫だった、って?」
「はい。僕の予想通りです」

そりゃよかったな、と火神は小さな黒子の頭を撫でた。

「じゃーん!みんなにクリスマスプレゼントがありまーす!」

更衣室にひときわ響く声に振り向くと、小金井が自慢気に胸を張っていた。

「うわマジ?ケーキ??」
「すげー!誰が作ったの?」
「水戸部が九割、俺が一割!」
「つまり水戸部が作ったんだな」
「俺だって手伝ったもんね!」
「なにしたんだよ」
「チョコレートとイチゴ乗せた!」

そんなやり取りを穏やかな笑みを浮かべて見ながらせっせと水戸部は切り分ける準備を進めていた。
俺カントク呼んでくる、と土田が外にでる。
わいわいと賑やかな雰囲気になってきた更衣室で、黒子と火神はお互いを見合って、微笑んだ。








(皆様よいクリスマスを!!)











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