クリスマスの憂鬱

*笠黄・火黒・高緑前提の黄+黒+緑。





「…ぶー」
「なんですか黄瀬くん、気持ち悪い声だして」
「黒子っちはいいっスねっ、クリスマスに火神っちと一緒にいれるんスから」
「拗ねてるんですか?いいですよ羨ましがってくれても。目一杯イチャコラしますから」
「うわーん緑間っち!黒子っちが苛めるっス!」
「やかましいのだよ!」


ここはとあるファミレスの一角。
何の因果かたまたま出会ってしまった三人はその場の流れと黄瀬のごり押しによりそのまままったり食事をすることになった。
全国チェーンのファミレスといえどこの季節店内ではお決まりのクリスマスソングが流れ、店員も迷惑そうにサンタの帽子を被って働いている。
なんとなく、黒子と緑間は黄瀬の機嫌が悪いような気がしていたがファミレスに入った途端それは確信に変わった。
一番こういったお祭りムードが好きそうな黄瀬が、思い切りうんざりしたような顔をしたからだ。

「…いーっスよ。緑間っちだってなんだかんだ言って高尾っちと一緒にいるんスから」
「……やめろ黄瀬、鬱陶しいのだよ」
「だいたいクリスマスなんて、ウィンターカップで忙しくてそれどころじゃないですよ」
「それでも同じ場所で時間が過ごせたらいいじゃないっスか」

ついには机に突っ伏してしまった黄瀬の旋毛を見ながら2人揃ってため息をついた。

「…黄瀬くんは仕事ですか」
「……」
「仕方ないのだよ。あの人だってわかってくれるだろう」
「…わかってくれるのもなんか、さみしいっていうか…」

これは本格的に面倒なことになった、と緑間が隣の黒子をちらりと見る、と。

「いっ…だあぁ!?」

ずびし!とメニューの角で黄瀬の旋毛を勢いよく刺した。
突然のことに目を白黒させる2人の前で、黒子は、よく見なければわからないくらいの笑みを浮かべて言ったのだ。

「大丈夫ですよ、黄瀬くん」








(続きます!)









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