雷(高緑・笠黄・火黒)

・高緑の場合




「真ちゃん?どったの?」
「べ、別になんともないのだよ!」
「そう?さっきからなんかびくびくして…」
ピカッ!!
「!!」
「しっししし真ちゃん!?」
「別に怖くなどないのだよ!ただ今日おは朝で蟹座はお前の星座にくっついていると運気があがると言っていただけなのだよ!!」
「…あーそういうこと」
「何なのだよ!」
「んー?別に〜。思う存分くっついてな。ぎゅってしてやるよ」
「…ふん」

胸に顔を埋めた緑間の耳をさりげなく高尾が塞いだのは秘密。





・笠黄の場合




「きゃん!」
「なんだ今の悲鳴は!!」
「いったぁ!先輩蹴りはひどいっす…ってうわぁ!」
ドカーンッ
「…今のはどっかに落ちたな」
「うぅ…もうやだ…」
「お前、雷怖いのか?」
「…苦手、っす」
「たくしょうがねぇな…」
「せんぱ…んぅっ!?えっなんで今、キス…っ」
「今、雷鳴ったの聞こえたか?」
「え…?」
「聞こえてねぇだろ。怖いんだろ?震えてんじゃねぇか。来いよ」
「っ先輩!かっこよすぎっス!」
「雷の音も消してやるよ」

ニヤリと笑った先輩の胸に飛び込んだらドキドキしすぎて雷なんか聞こえなくなったっス!!





・火黒の場合




ピカッゴロゴロ…
「うわ、雷かよ…」
「……雷は、苦手です」
「え?黒子も?」
「……『も』??」
ピシャッ
「「っ!!」」
「…火神くん、握られた腕が痛いです」
「お前だって思い切り人の胸に飛び込んでくんなよ!鎖骨思い切りぶつかったわ!」
ゴロゴロゴロ…
「「っ」」
「…たくなんなんだよ今日の天気は…」
「あ、そうだ火神くん」
「あ?ってうわ!」
「小さいとき、雷のときはこうやって布団を被ってたんです。1人のときはこれでも怖かったですが、今は火神くんも一緒ですし…」
「…そーだな」

雷の音が少し遠ざかった暗がりの中、2人でそっとキスをした。






いろんな雷詰め合わせ。








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