Justice(正義)

高緑




なぁ、知ってるか。
俺がどんな気持ちでお前を見ているか、なんて。

ある日突然俺の前に現れたお前は綺麗な指先で見たこともないくらい綺麗な弧を描くシュートを決めたのだ。

始まりはあの瞬間だったのかもしれない。
目的を持て余していた俺の胸に期待と興味が一瞬にして膨れ上がった。

「お前が放つシュートに繋げるような、パスを」

俺が繋いでやれたらどんなに。

「例え誰がなんと言おうとお前が俺の正義だよ」

ようやくこの眼を生かす刻がきた。
ようやくこの眼の価値を見いだした。

「…やはりお前はバカなのだよ」

呆れたように、何処か哀しくも嬉しさを滲ませた、綺麗な微笑を浮かべた緑間に胸の奥が、疼いてやまない。
(きっと俺はもうお前から離れられない、そんな自覚はとうにしている)






Justice
(これくらい高尾が妄信的でもいいんじゃないかと思う)







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