▼あけましておめでとうございます! 2011年、明けました! これからもすえながくよろしくお願いいたします☆ 初詣に行く福蒼を置き逃げしていきます◎ 「おー…」 「…なんですかその反応は」 福田真太は新年早々に感嘆の声をあげた。 白い息が間抜けにのぼっていく。 目の前には蒼樹嬢。 紅い艶やかな振り袖に包まれて、朱い小さな花簪を耳上にさして、赤い口紅を控えめにつけた、蒼樹嬢。 感嘆しないほうがおかしい。 新年早々目の保養、なんて。 頭の先から爪先まで、じっくり見つめていたら頬を紅く染めた蒼樹嬢がおかしいですか?なんて聞いてきた。 「おかしいところなんて見つからねぇよ」 すっげー綺麗。 素直にそう言えばより一層頬を染めた蒼樹嬢が俯いた。 可愛い。 「ほれ、いくぞ」 手を差し出せばおずおずと握ってきた白い手。 大事に包んで、歩き出す。 「福田さん」 「ん?」 「今年も、よろしくお願いします」 にっこり、微笑みながら見上げてくる蒼樹嬢はほんとに可愛いと思う。 おう、こちらこそ。 そう返しながら、帰りに甘酒でも飲んでくか、なんて考えた。 この幸せな日常が、今年も続きますように。 (あけましておめでとうございます◎) |