かみなり



なんかすごく雷鳴ってます。
ひっきりなしに鳴ってます。
てかピカピカ光りまくってます。
真上に積乱雲が来てしまったかのようだ…
何事!?と思って思わず起きました。おそろしや…

で、蒼樹さんが雷苦手ならかわいいなぁと思って雷にびびりながら書きましたっ
久々なのに短いですがどうぞ↓













きゃあっという短い悲鳴を聞いた気がして隣を見る。
俺のベッドに座ってくつろいでいた蒼樹嬢がひどく青ざめた顔をして耳をおさえていた。


「…どした?蒼樹嬢」


問いかけた瞬間、部屋を青白い光が覆い、間髪入れずにとんでもない爆音が響いた。
…今のはびびった。さすがの俺でもびびった。
そりゃ、蒼樹嬢が胸に飛び込んできても仕方ない。


「…おい」
「すみません、雷嫌いなんですすみませんっ」


いつになく焦るような感じで、さっきより小さな音にもびくりと震える蒼樹嬢は…
本人には悪いがかわいかった。
通り雨か異常気象か知らないがひどく雷が鳴っている。止む気配はない。
小さくなって震える姿に保護欲と悪戯したい!という気持ちが同時にむくむくと沸き上がってきた。


「蒼樹嬢」
「はい…」
「雷、怖くないようにしてやろうか」


俺の言葉に僅かな希望を見出だしたのか期待に満ちた目で蒼樹嬢が顔をあげた。
それに心の中でにやりとして唇を塞ぐ。
すぐに離れたそれに蒼樹嬢は目を見開いて、顔を赤くした。


「ふ、福田さん…?」
「俺が耳、塞いでてやるよ」


で、キスに集中しろ。
そう命令して蒼樹嬢の耳を塞ぎ、さっきと比べ物にならないくらい深いキスをした。
びくりと震えた蒼樹嬢も、次第にこちらの誘いに応じて舌を絡めてくる。
吐息があがり、くぐもった声が漏れるようになったところで押し倒した。
トロンとした瞳に唾液に濡れた唇で見上げてくる蒼樹嬢に舌なめずり。
もう雷なんて聞こえないだろ、と手を離して耳元で囁けば福田さんのバカ…と可愛くないことを言うもので、
最後の雷が鳴る前にもう一度唇を塞いだ。











しかしひどい雷と雨です!!








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