君にくちづけ



さてさて福蒼更新です◎
さっきも言いましたが一応アダルティーな内容なのでR18とさせていただきます。
福田さん視点です。
ではではどうぞ◎









*R18です。注意してください。








君にくちづけ






震える声で電気を消せ、と言うのでその通りにした。
それでも、闇に慣れつつある目には向かい合って座る彼女の肌がうっすら見えて、その首筋に堪えきれずにキスをする。
びくりと震えた体が嬉しくて、舌を這わせた滑らかな肌。
びくびくと戦慄く体から一度身を離し、彼女を包むパジャマのボタンを一つ一つ、丁寧に外す。
ぺたりとベッドの上に座り込んでいる彼女は首を竦めるようにして俯いている。
どんな顔をしているのか、覗き込もうとしたが綺麗な掌が阻止をした。
どっちにしろまだそんなにはっきり見えねぇよ。


はらり。
全てのボタンを外したパジャマは彼女の肩を滑り落下する。
かなり闇に慣れてきた目は隠されていた形のよい(大きいのに)膨らみをしっかりとらえ、
薄闇にぼんやり光るようなそれに、堪えきれずにキスをした。
身を引こうとした彼女の腰を抱え込み舌を這わす。
ふぁ、と漏れた吐息に熱が籠っていて、興奮した。


夢中になって舌を這わす。
滑らかな丘に、その頂きに、細い首に、鎖骨に。
撫で上げた背はすべすべしていて気持ちいい。
頭上から降ってくる嬌声は俺の鼓膜をくすぐり分身を刺激する。
ちゅっ、とわざと音をたててしゃぶりついていた胸の頂から唇を離すと、彼女の腕が首に回った。
それを合図に、押し倒す。

見上げてくる彼女の瞳が熱を含んで揺れていて、唇からは浅く早く熱い吐息が漏れている。
その唇に、堪えきれずにキスをした。


たどたどしくも俺の舌を追う彼女の舌が口腔粘膜を刺激する。
衝動を抑えて白く細く適度に肉付いた内腿を撫でた。

しゅる、という衣擦れの音。
彼女がゆっくりと恥ずかしそうに、開いた足。
その狭間に指を這わせた。
びくりと一際大きく震える体を押さえつけ、一段と高くなった嬌声に体の芯がずくりと疼く。
一本、二本、
彼女が俺を求めてくれるよう、
2人で気持ちよくなれるよう、
俺は根気強く待つ。
そしてついにその時はやってきた。





「やっ、も…ぅ…、ふく…ださ、ぁ…ん」





もう耐えられない、まるでそう言うかのような切ない声に、俺は彼女を苛める手を止めた。
代わりに、ゆっくりと自分のものをあてがう。
挿れてい?と問いかけた声は掠れていて、余裕がなくなってきたことを知る。
荒い息を吐く彼女は、潤んだ瞳でぼんやりしながらも、それでも俺の目を見て頷いたのだ。


ずくり、
腰を進めるたびに絡み付いてくる彼女自身は、初めての頃に比べてだいぶ快感に従順になっている。
彼女は俺しか知らないのだ、
そんな暗い優越感に浸っているなど、俺の下であられもない声をあげる彼女が知ったらどう反応するだろう。
ちくり、背中に微かな痛みが走る。
爪をたてられるそれすら感じるなんて。





「ふくだ…さ…やっ、ああぁ!」





絶頂が近いのかしなやかな身体がびくびくとしなる。
いいぜ、イけよ、
俺も限界だ。


絶え間なく音にならない声をあげる彼女が、それでも懸命に俺の名を呼んですがるように腕を伸ばしてくるから、
その指先に、堪えきれずにキスをする。


その唇に、堪えきれずに、キスを する。





「あお、き…っじょ…ぉ」





愛しさが溢れて、
抑えきれなくて、
大好きすぎて、
吐き出した欲望がいつか彼女を蝕まないか不安になるくらい。
それでも彼女はふるりと震えて俺を抱き締めてくれる。





「愛してる」





掠れた声だが囁いた言葉に、私もです…と答えてくれた彼女に、

そっと、くちづけを。










*福田さんが蒼樹さんを好きすぎるお話でした。







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