薄れゆく純潔を受け止める


明日からフランスへ八日間いってきます。
卒業旅行なんです!
つまりまたサイト更新が滞ります…すみません…
sssと福蒼一本あげていきます!

今回の福蒼は…
まさかのエロスです…
といってもそんなにエロスじゃないかもですが…
ついにやっちまいました(汗)
福田さんの「いい子だ」発言が好きすぎてできあがった産物です。甘いです。
蒼樹さんが福田さんのことを大好きです。

性描写が苦手な方はご注意ください!!
では↓へどうぞ!












薄れゆく純潔を受け止める


まだ私はこの行為に慣れない。

「あっ…っう……」

初めて受け入れたのが貴方だったことは素直に嬉しい。
この人でよかったとそう思う。

初めて抱いてくれたときから優しくしてくれた。
男の人が自分を抑えるのは相当大変だと少ない知識で知っていたけれど、彼は本当に、優しい。
今だって、まだ数えるほどしか体を重ねていない、固い私を気遣って、すごく、ゆっくりと腰を進めてくれる。

「ぅあ……っん」
「…蒼樹嬢」

はぁ、と私の頭上で荒い息が聞こえて胸が苦しくなる。
すっかり私が貴方を飲み込んで、繋がった部分が体温や摩擦やらでひどく熱い。
焼けつくような感覚。

「痛い、か…?」

彼は必ず少し待ってくれる。
私の準備ができるまで。
私が彼に馴染むまで。
決して無理には抱かない。
きっと今私が痛い抜いてといえばその通りにしてくれるのかもしれない。

「大、丈夫っ…で、す…」

彼のものが大きくて(他の人のなんて知らないし知りたくもないけれど)
息が苦しい。
苦しい息で必死に私は言葉を紡ぐ。
じんわりと、体が覚えてきた快感。
前戯にすら強張った私の体は今や彼の愛撫に従順になりつつある。
彼が一番きもちよくなる、この状態にもいずれ慣れるだろう。
彼を受け入れて、自分自身もすぐに快楽を追えるようになるだろう。
だが彼は、それでも必ず私を待ってくれると、そんな妙な確信があった。

「だっから…動いて…くださ…」

きっと私の顔は真っ赤だろう。
恥ずかしくて身を捩る。
でもこの言葉で、彼が私の中で一度大きく脈を打つから。

「あっ!」
「……いい子だ」

『いい子だ』
そう言って優しいキスをくれるから。
私は頑張って言葉を紡ぐ。必死に息を整えて彼を受け入れる。

「ひあっぁっ、ぅん…っ」

彼が律動を始めれば私はただ彼に身を任すだけ。
溢れんばかりの激情を打ち付けてくるような彼が嬉しくて、余すことなく受け止めたくて手を伸ばす。
体を倒してくれた彼を抱き締めてしがみつく。
いつもの帽子を脱いで解放されたサラサラの髪が頬を鎖骨を撫でてくすぐったい。

「あっ!ふくだ…さ、んっ…」
「…っ、ん…?」

愛しくて大切で離したくなくて、

「大好き、ですっ」

感情が溢れだして口を開けば行為の中ではじめて荒々しくキスされた。
福田さん
福田さん
福田さん

「蒼樹嬢…っいい子、だな…っ」

震える彼の声が体がいとおしくて、
そう言ってくれるのがとてつもなく嬉しい。

「俺も…好き…っ」

あぁこれを至福と呼ぶのかと、一際大きく震えて弾けた彼がぎゅうと抱き締めてくれた瞬間にぼんやりと思った。










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