二匹が来てから一週間。まだまだ私はニート生活を楽しんでます。

「今日は天気いいねー!」

「「にゃー」」

カーテン全開にして、二匹は日向ぼっこ中。めっちゃ可愛いけど、今突撃したら可哀想だから、我慢我慢。
うーん。掃除も終わったし、何しようかなー。

「スーパーでも行くかなー。食糧無くなったし。」

冷蔵庫を開けながら独り言。一人暮らしすると独り言増えるよねー。あと、勘と兵が来てから、また増えた。聞いてくれるかもって思っちゃうんだよ。

だってほら、私の独り言を聞いて勘と兵がこっちに駆けてきたし。

「お前達は本当犬みたいだねー!」

「にゃ!にゃー!!(俺も行きたい!甘味欲しい!!)」

「にゃー!(豆腐!豆腐!)」

「ほれほれ、これがいいんだろー!」

「にゃ!(撫でるんじゃなくて!あー、喋れないの辛い…!)」

「にゃー。(喋ったら、流石に気持ち悪がられるさ。…ってそもそも猫って豆腐はまだしも甘味いけるのか?)」

私の手をすり抜けて、勘と兵がまた二匹だけの世界に入ってしまった。なんかさみしいな!

「私も猫語喋れたら…いや、勘と兵が人語を喋れたらいいのに。


…なーんてね。さて用意用意!」

二匹をそのまま放置して、立ち上がり化粧をしようとテーブルに向かおうと思ったときだった。


「豆腐ずるい!俺も甘味食べたい!」

「今は猫なんだから、我慢するのだ。」

私の部屋に似つかない声が足元から聞こえたのは。

「……え?」

「あ、あれ?」

「俺達今、普通に喋って…。」

下を見ると、私を見ている二匹と目が合った。

いや、そんな事って…。


「……ちょっと待って。声変わり済みの声は認めません!!」

私はパニック状態です。




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