モニター様募集2:オリジナルBLストーリー冒頭参考文
萌話
2014/03/08 00:56

引き続きオリジナルBL小説試し読みのモニター様募集をしております。
募集内容の詳細はオリジナルBL小説試し読みモニター様募集を参照下さい。

ポチポチーのみで済むアンケートだけご回答協力頂けるだけでも大変助かるのですが、ご協力を願っての事とは言え、評価の強制自体、抵抗のある方がいらっしゃるのは重々承知しております。
その為、本当に全く推敲前で訂正入る可能性高い物ではありますが、ストーリー冒頭、4000字強を参考文として以下に貼り付けます。
もし、この冒頭文でご興味を持って頂けましたら、モニターのご協力をお願い致します。
拍手やメールフォームから匿名でモニター協力の一言とメルアドを頂くか、前記事(オリジナルBL小説試し読みモニター様募集)にありますTwitterアカウントよりDMでモニター協力の一言を頂けましたら、公開準備整い次第、ご連絡申し上げます。
また、このストーリー冒頭で興味を持って下さりそうなご友人がいらっしゃいましたら、是非ご本人様に読んで頂いて下さい。

身勝手なお願いで申し訳ありません。
本当に掠める程度、ストーリーが全く判らない冒頭部分ではありますが、メイン受主人公と辛うじて攻キャラが登場しています。
エロシーンは一切ありません。

どうぞよろしくお願いします。


■■■


自分はつまらない人間だ。それだけには唯一自信がある。
良い高校に入って良い大学に入って良い会社に入れと両親に言われ続けていた俺は、それに従順に従い、ひたすら勉強に勉強を重ね、中学の試験、系列塾で行われる模試では常にトップをキープし、超一流大学である有吉学院大学の附属高等学校に首席入学を果たした。
勿論首席入学は狙った訳ではない。偶然、まぐれの産物だ。けれど両親は手放しで喜び、俺は少しばかり憂鬱になった。
余り目立つ存在になりたくなったからだ。
けれども、とにかく後は上の中程度の成績を維持すれば内部受験で希望する学部にも入れる。
法学部辺りに入れば両親も満足するに違いないし、弁護士までは目指さずとも有吉大学法学部卒の肩書と大学在学中何か特記出来るようなボランティア活動でもしておけば一流企業への就職も有利。
今の所定期試験の成績も狙い通り、クラスでは総合平均五番目以内を目安にし、入学式の総代以外、不必要に目立ちもせず計画は順調だ。
たまに妙な連中、知らない生徒から呼び出しをされるが、どうせ興味本位、首席入学者がどんな奴なのだろうかとか、敵意剥き出しのライバル宣言に決まっていたから、じっと動かず、「知らない」の一言だけをして後は無視を決め込んだ。
とにかくは平穏無事、要は俺の人生の進路は決まったも同然で。
――ゴールした。
二年に進級し、クラス替えにも特別な感慨はなかった。
恋でも出来れば違ったのかもしれないが、この附属校は残念ながら男子校。
近隣に清和女子というそれなりに有名な進学校の女子高はあるけれど、回りが騒ぐほど彼女が欲しいとも思わないし、どういう切っ掛けがあれば知り合えるかも判らない。
そもそも俺は容姿自体、ぱっとしない。
銀縁眼鏡が悪いのかとコンタクトを買って、休日にコンタクト入れの練習ついでにそれで過ごしたりもしたが、ドライアイが酷く実用的ではないと判断して結局眼鏡を貫いている。
小洒落た眼鏡を求めてもみたが、どれも似合わない気がして、結局眼鏡も銀縁眼鏡のままだ。
地の黒髪を明るくしてみようかとも思ったけれど、それもやはり失敗しそうな気がして諦めた。
要するに普通か地味の部類。別に容姿で将来が決まる訳ではないから、特別洒落っ気を気取るのは無駄な努力にも思えてしまった。
それでも一年の入学当初は友人くらいは作ろうと努力した。けれど首席入学のイメージが強過ぎたせいか、妙に遠巻きにされて、昼飯を一緒に食べるだけのクラスメイトの関係から発展する奴は居なかった。
俺自身、そういう積極性、努力が欠けていた面は否めないけれど、元々対人関係に苦手意識が強く、友達と呼べるような関係がいたのも小学校中学年の時分まで。
中学時代は同級生から疎外対象になり、受験勉強に明け暮れていたせいもあり、友達付き合いの仕方そのものが良く判らなくなっていた。
最初からそれだともう部活も入る気が失せて、授業が終わればさっさと帰宅。習慣化した勉強、予習復習をして、後は適当にテレビを見たり、気が向けば読書かネットゲームをして、風呂に入って寝る。
そんなつまらない生活のルーチンが出来上がってしまった。
高校受験前の方がまだ目標があった分、生活自体は充実していたかもしれない。
「一組、か」
二年一学期始業式前、配布されていたクラス分けの名簿に自分の名前、『出席番号六番粕谷貴晴』を見付けてぽつりと呟く。
一年の時も一組だった。どうやら成績順に総合一番から十番を一組から十組に並べ、十一番からまた一組に、そういう振り分けを繰り返しているらしいのを噂で聞いていた。
俺はきっと総合三十一番か四十一番の成績だったのだろう。毎度貼り出される定期試験や特別模試の順位表は見ていないが、成績上位順で返却される答案用紙で大体の想像は付く。
首席入学の肩書、それは最早呪いだが、それが解けていれば良いと微かな期待をしながら教室に脚を踏み入れた。
「……おい、粕谷来たぞ」
小さく囁かれた誰かの声がやたら大きく耳に届いた。そんな有名人なつもりはないのだが、成績優秀者だけが切り取られたこの高校では一年経っても意識されてしまうのだろうか。
――お前らをライバル視なんかしていないし、対抗意識なんて微塵もない。俺はもうゴールしている。終わっているんだ。
心の内で声にならない自己弁護をしながら名前の貼られた席を探して俯き加減に机の列、通路に入る。
『七番加藤夏樹』と貼られた席を直ぐに見つけ、恐らくこの前だと見遣ると予想通り『六番粕谷貴晴』のカードが貼られていた。
廊下側、前から六番目、後ろから二番目。席の配置は最高だ。
低レベルの授業をする先生に当たったら勝手に自習した方が遥かに効率が良い。
早々の席替えがない事を祈りながら鞄を下ろし、椅子に座った。
早速グループのようにしてつるんでいるのは一年時の同じクラスの連中か、部活や委員会仲間か。
何となく視線を彷徨わせ一年時のクラスメイトを探してみたが、彼等は既に他のグループと一体化して、遠巻きに俺をちらちらと見ているだけで声を掛けてくる様子はない。
これはもしかすると絶望的な状況かもしれない――自然漏れてしまう溜息が情けなかった。
「お、加藤様だ、加藤様」
誰かが発したその名前、誰だろうと顔を上げてみたが、戸口には数名がたむろしていて、加藤という人物を知らない俺が見分けられる筈もない。
興味は直ぐに失せて、クラス分けの名簿をぼんやり眺めた。
一年時、一緒に昼飯を食っていた三人は同じクラスではなかった。また溜息が漏れる。
クラスで極端に浮きたくはない。一人で昼飯を食うような奴は大概変人扱いをされて浮く。
特別思い出なんて作れなくても構わなかった。俺はただ平穏に平凡な高校生活を済ませられればそれで良い。
前後左右、ともかく近くの席の奴が気さくなタイプで昼飯に誘ってくれると有難いのだが――そんな事を考えながら名簿に並ぶ名前を眺めていたが、クラス全員の名を覚えるつもりは端からなかった。一年時同様どうせ殆ど話さずに終わるのは予想に容易い。
不意に影が落ちた。教室の喧騒が一瞬遠退くように静まったが、直ぐに先よりトーンが落ちてざわめきが戻った。
影は落ちたまま動かない。
見られている、そう意識して、恐る恐る上目遣いに見上げたが、眼鏡のレンズから外れた視界はぼやけていた。
長身、明るめの茶髪、それは判った。校則はそこまで厳しくないから別に珍しい髪色ではない。
通路が狭いのだろうかと机の両端を持って横にずらそうとしたところで。
「粕谷だよな」
問い掛けではあるが、明らかに確信している語調だった。
「……そう、だけど」
眼鏡のブリッジを押し上げ、今度はしっかりと顔を上げ、相手を確かめる。
有り体に言えばイケメン、だった。どこぞのアイドルグループにいてもおかしくなさそうな女好きのする甘いマスク。
瞳の色素が薄くグレーに見えるのが印象的で、切れ長の目尻が造りの甘さにスパイスを加えている。
肩幅も広く成人男性に近いような骨格をしていそうなのが少し羨ましかった。
しかし眼差しは酷く冷たい、そんな印象。
「……やっぱり。宜しく」
一変、彼は華やかに微笑んだ。初対面、初めて声を掛けたのだ。冷たい目線、それは彼が緊張していたせいなのかしれない。優しげな笑顔に俺も緊張が柔ぐ。
「……ああ、宜しく」
俺に声を掛けてくれた初めてのクラスメイトに自然口許が緩んだ。
「粕谷と同じクラスって名簿で見てさ、やべぇなって思ったんだわ」
何がやばいのかは判らないが少なくとも悪意的なニュアンスはなく、寧ろ歓迎されているように聞こえる。
これは昼飯を一緒に食べてくれそうな雰囲気、そんな期待が膨らんだ。
「何だよ、それ。お前の席、どこ?名前教えてくれよ」
至って普通の当たり障りのない質問をしたつもりだった。しかし、途端教室の喧騒がまたぴたりと、今度は明確に止まった。
彼は少し驚いたように片眉を上げ、次に双眸を細めた。
冷たい眼差し、それをまた感じた気がしたが、直ぐに爽やかな笑顔に変わって、俺の被害妄想、錯覚のようにも思えた。
「はは、悪ィ。俺、加藤。加藤夏樹。席は多分お前の後ろじゃねぇかな」
彼は名乗りながら俺の横をゆっくりと通り、机に貼られたカードを確認してから鞄を下ろした。
横目で名簿を確認する。クラスに加藤は一人。
「……加藤、様?」
試しに先に耳に入った呼び名を繰り返してみる。他人に迎合するのも世渡りのスキルだ。
「そうそう、俺が加藤様」
彼は上機嫌に頷いてわざわざ机に腰掛けて俺と会話を続けてくれる態勢に入ったようだった。
どうして『加藤様』なのか全く判らないが、ともかく教室の反応からして有名人なのだろう。
ざわめきが少しずつ戻り始めて酷く安堵した。
けれど、余り極端な有名人とクラスでつるむのも勇気が要る。
どの手の有名人かにもよるが、金とコネで入った落ちこぼれの素行不良もいない訳ではない。
部活でそこそこ活躍しているとか、何か委員会を務めていただとかの当たり障りのない有名人なら願ったり叶ったりなのだが。
彼を再度観察する。制服、シャツの第一ボタンは外れていてネクタイもやや緩めではあるが、極端な着崩しはしていない。鞄も学校指定の物。少なくとも素行不良生徒の可能性は低そうだ。
だとすれば、やはり部活や委員会、そして顔、だろうか。
近隣に女子高はあれど流石男だけの空間、あいつが可愛いだとかこいつはイケメンだとか、その手の話は何となく耳にする。
男同士で付き合っているのがいるという噂を聞いたのも一度や二度ではない。
俺は男を恋愛対象に見る気は皆無、無関係の世界だから、美形の実物やホモの真偽を確認するほど興味は沸かず、殆ど右から左に流して聞いていたが。
そんな俺の目から見ても加藤は本当に美形だった。王子系とでも形容すれば良いのだろうか。目許が涼しげなせいか、少しの野性味も感じるから、男として理想的分類にされる容姿には違いない。
「俺、二組だったんだよ。だからお前の事、良く見掛けた。首席入学、高嶺の花の粕谷様」
調子を合わせてくれたのか妙な形容と敬称を付けられたが、首席入学の言葉に少なからず気が重くなった。忘れてくれて構わない、寧ろ忘れて欲しい事ほど覚えられているのかと落胆を禁じ得ない。
「首席、まぐれだから。俺、成績トップクラスじゃないし」
得意な英語、数学の試験はその気になれば満点を取る自信はあるが、敢えてスペルミスをしたり誤解答をしたりして無駄に目立たないようにして調整している。
主要科目内でまともに試験対策をするのは不得手と認識している現国だけだ。
受験科目としての国語自体は偏差値七十を切る事こそなかったが、物語文の問題で点数を落とす事があり、英数理社に比べると安定感に欠けた。
他は授業と普段の自宅学習でこの程度の成績ならキープ出来る。
高校の授業は結局は中学の授業が少し掘り下げられたただけ、真剣に受験勉強に励んでいれば試験対策はほぼ不要だった。
「まぐれ、ねぇ」
加藤は冗談めかして「またまたー」等と続けた。
「ノート見せてな。期待してっから」
肩を叩かれたところで新担任の教師が入って来た。
教室に散らばっていた生徒が慌てた様子で自席に戻る。加藤も同様、俺の後ろに着いた。


■■■


参考文は以上です。
隠しサイト公開最終日後、この参考文も削除します。

下記リンクは具体的な話の内容が紹介されてます。

オリジナルBLストーリー粗筋的な紹介文

ご協力頂ける方が一人でも多くいらっしゃると大変助かります。
どうかよろしくお願いします。

モニター様募集用の専用拍手機能作りましたが、サイト内他のCLAPボタンからでも受け付けております。
ご協力頂く際はモニター協力の一言と、メルアドを添えて下さい。
宜しくお願い致します。






[*前] | [次#]

>>BACK

>>7SEEDS-TOP
>>SAINT★SEIYA-TOP
>>ORIGINAL-TOP




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -