破片に翳す愛情
Love is held up in the splinter.
「消えちゃえばいいよ、俺とお前以外みんな」
「例えそれが偽りでも?」
「夢さえみれればそれでいい。ずっと魅続ければ夢だって現実だよ」
「それがいずれ悪夢に変わっても?」
「変わる事を拒むならこの現状を捨てられないよ」
「境界線を省いたのは俺だったのか?」
「そんな確証のないもの捨てればいい。不安なんて俺が払ってあげる」
「拒否権は?」
「…………愚問だね」
「ああ…そうだな」
苦笑した辰伶の手を取って俺は、俺達は歩き始めた
君が思うほど…いや思ってはないだろうね人一倍賢い人だから(そうして人一倍優し過ぎる君だから自分のことより俺のことを考えてるんだろうね)簡単じゃあないだろうけど
君が俺の手を握り返してくれたから
このまま永久に闇に呑まれようか、二人で
どうせなら愛の誓いに二人冬の海にでも散ってみる?
また君は、(俺を壊してくれるかな)
(脳に痺れるくらい強烈な君が欲しい)
つまりは、((俺達は愛し合っている))
笑えるくらい、ね。
Love held up in splinter
END.