二人でコンビニへ出掛けようと上着を着ようとした時に持田さんのパーカーが目に入った。ちょっと大きくて真っ黒な長いパーカー。持田さんによく似合っていてかっこいいなぁなんて見つめていたら俺に背を向けていた持田さんが突然こちらを向いた。



「わっ」
「ん?なに、見惚れてたの?」
「いやっ、あのっ、パーカーが…」
「これ?」



持田さんが自分のパーカーを掴んで俺に視線を投げた。そして一度着たパーカーを脱いで俺に渡してきた。



「気になるんでしょ?着てみれば?」
「え、う、ウス」



着てみると背丈的にはぴったりだけどなんとなくだぼついた。袖から少し見える手をくるくると回した後に体ごと回った。



「ぷ、なに?一人ファッションショーでもやってんの?」
「そんなんじゃっ」
「ちょっとだぼついてんね。俺より身長あるくせにぺらいからさー椿くん」



そう言って俺の後ろに回った持田さんの手が俺の体に回された。え、なに、なんて言う暇もなく胸をわしづかみにされた!痴漢にあったみたいに声が出なくなって自分の顔が熱くなるのがわかる。



「ちっ、痴漢!!!」
「ぶはっ!!!恋人に痴漢ってどういうことだよマジ受けるんだけどー!」
「うわっ、すいません!!」
「椿くんマジ可愛いわ〜」



まだ胸は揉まれたままで首筋に持田さんの唇が下りてくる。持田さんのスイッチ入っちゃった…つか多分俺が入れちゃったんだけど…。



「こ、コンビニは…?」
「なに野暮な事聞くね、誘ったのは椿くんのくせに」
「!!誘ってないです!」



そぉ?と可愛く笑った持田さんはぎらりと獲物を狙う獣の眼をしていた。舌なめずりをしてそのまま俺の唇が奪われる。それに応えるように唇を開いて首に手を回す。こうなってしまったら持田さんは止められない。受け入れるしかない。



「椿くん俺の扱いうまくなったね」
「だ…って、持田さんのこい、びとですから」
「よくいった。さ、楽しもうか」
「あっ…!」



キスの嵐がやってきてそれに身をまかせる。





さぁ、愛し愛ましょうか





120119

黒いパーカーの半端な長さが気になるよね!!!


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