重たい瞼を少しずつ開く。カーテンからもれる朝日に目を細めベッドから出ようと上半身を起こす、と腰にがっちり腕を回したまま眠るおじさんがいた。僕もおじさんも裸でまぁ、もちろんやる事はやったっていう話だ。がっちりホールドされた僕の腰は鈍痛を訴えている。





「重い、おじさん起きてください」
「…ん〜」
「おじさん」
「や〜だ〜」





手を離そうともがくけれど先程よりも力が入ってベッドへと連れ戻される。





「ちょっと」
「まだいいじゃねぇか」
「あなたはよくても僕は起きたいんです」
「ふーん」





起きようと体を動かした瞬間耳元に息を吹き掛けられる。まさかと思ったと同時に腰に当たる硬いもの。驚いて動きが止まったのを見計らってか腰に回されていた腕がするすると移動し始める。





「ちょ、なんでまた!」
「んー?」
「昨日あんなにしたじゃないですか…!」
「えー物足りねぇよ」
「この、絶倫親父!」





はははと笑うおじさんが僕の背後から攻め立ててくる。彼の骨張った指が僕のを掠める度声が上がるのを止められない。嫌だ、なんて口では言いながら結局求められる事に嬉しくなって彼の手に手を絡めた。





「あっ、…んっ、やっ」
「かぁわいいなぁ」
「え、ろお、やじ…はぁっ」
「そうですよエロ親父ですよ」





笑いながら僕の首筋に顔を埋めるおじさんの髭にも感じてしまう。その間にもどんどん絶頂へと上りはじめる。おじさんの動き全てに敏感になってただ熱い息を吐くしかできない。





「は、ちょ、…も、むり」
「まだ指もいれてないぞー」
「ちょっと、いれるつもりですか!?」





つらい体制の中振り返るとにやりと笑ったおじさんが指を突き入れた。



(ほら、バニーちゃんの中もうとろとろ)



小さく囁かれた言葉だけで絶頂を迎える。まだ指は1本しか入っていないのにそれだけでくたりとしな垂れる。繋いでいた手を離されて再度腰に回される。





「大丈夫か?」
「だ、いじょうぶな…わけないっ…ぁっ」
「ごめんな」





体の向きを腕の中で変えられて向かい合う形になる。そして額に小さく口づけられた。本当に恥ずかしい人だ…。顔に熱が集まるのに気付いておじさんの肩に顔を埋めた。





「おっ、甘えただなバニーちゃん」
「馬鹿じゃないですか」





悪態を吐いたと同時に中に入っていた指が増やされて先程よりも乱暴に動き出す。昨日散々開かれた事もあって3本目の指も容易に飲み込んだ。はぁはぁと荒い息をしているとおじさんの唇が顔に降ってきてそれに応えるために少し顔をあげた。





「顔、真っ赤」
「だ、っれのせいだと…!」
「俺、かな」
「さいっ、あく…はぁ、はっ」
「ごめんな、もう無理だわ」





謝られたと同時に自分の中にずん、と大きな衝撃が走る。散々昨日解されていてもやっぱりこの質量の大きさには堪えられなくて声をあげた。





「…っ!んぁぁあっ!…ふぁっ、やっ」
「わるい」





余裕のない表情に自分がこんな顔をさせているんだと少し笑った。自分だけしか知らないような気がして嬉しくておじさんの左手の薬指にキスをした。はっとした表情になったおじさんを無視して噛み付くようにキスをする。いまは、僕だけを見てって意味を込めて。





「動くぞ」
「はや、くっ…んっあぁっ」





激しく揺さぶられてどんどんと上り詰めていく。それは僕だけではないようで眉間に皺を寄せて僕を見つめる目に余裕なんてかけらも見られない。余裕のない表情に一緒にイきたいなんて言えなくて意図的に中を締め上げた。





「っく…!締めんな、よ」
「はぁ、んぁ、はやく、はや、くっ」





中に欲しくてぎゅっと抱き着いてそのまま強く前立腺を突かれて僕は果てた。ぎゅうと中も締め上げたようで中に熱いものが注ぎ込まれたのがわかった。





「は、…ば、か」
「可愛いのが悪い」





こめかみにキスされてそのまま手の甲にもキスをされた。はぁはぁと大きく息をして酸素を取り込むけれど激しく揺さぶられた体にはまだまだ酸素が足りなくて荒い息をし続ける。





「悪い、大丈夫か?」
「はっあ…足りな、い」
「え、まだヤり足りな…」
「酸素、足りな…い」





そのままキスをしておじさんから酸素を奪い尽くす。結局自分も苦しくなるだけだけれど。指を絡めてキスをして、この人に僕を刻んでいく。もう逃げられない、この人からは。









SNAKE







(絡み付いて、絡み付いてもう離したくない。)




110530

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