扉の向こうから現れたなまえはすごく綺麗だった。
僕の姿を見て、顏を赤らめる彼女は、今も昔も変わらないでいる。
そして、父親の腕を時、俺の腕になまえは託された。
僕たちの彼氏彼女、の関係はもう終わりだと、思うと、少しさびしくなる。
けど、これからは二人で、明るい人生をまた、つくっていくんだ、そう思うと、目頭が熱くなった。
「なまえ、綺麗だよ」
『征十郎も、すごくかっこいいよ』
「当然」
「私、赤司 征十郎はなまえさんを妻とし喜びをともに分かち合い苦しみはともに乗り越え生涯愛し続けることを誓います。 」
『私、みょうじ なまえは征十郎さんを夫とし、喜びをともに分かち合い苦しみはともに乗り越え生涯愛し続けることを誓います』
誓いのキスの時に、なまえはもう、涙でぐちゃぐちゃだった。
ああ、愛しい、なまえ。
そして、バージンロードを、緑間の伴奏で、歩く。
fin
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bkm