「緑間っち、大丈夫ッスか?」
「何がなのだよ?」
「...ピアノ伴奏、断ってもいいんじゃないッスか。まして作詞作曲、だなんんて」
「俺にとってなまえは大事な存在だ。だから、する。」
そうやって言う緑間っちはとても小さく見えた。
彼を見ると、どうやら寝てないみたいだ。
詩どころか、曲が思い浮かばないのだろう。
そして彼の小さな声が消えた。
「....来てほしくないのだよ...。」
何が、なんて野暮なことは聞かなかった。
おそらく、彼女と彼が二人一緒になる、日、を。
fin
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bkm