なまえから帰りを誘われたのは初めてだった。
きっと良い返事をくれるのだろうと思った俺は、手を繋いで部室を出た。皆に見せつけながら。
「え、何。あの二人って付き合ってたの?」
「さぁ〜。」
なまえを見ると顔が真っ赤だった。
「公園にでも行こうか。」
『ん...』
そして隣通しに座る。
なんだかなまえが俺から一人分離れたところに座る。
「遠くない?」
『えっ...そう?なんか..うん..//』
ごにょごにょ話しているなまえは顏を真っ赤にしている。
俺は嬉しかった。
俺だけにみせる表情が見れて。
俺はなまえの方に向き、抱き寄せた。
「もう一度言うよ、好きだよ」
そう言うとなまえはんぎゃっと、奇声を発した。
「何だよ色気ない女だな。」
『うっ..』
「で、どうなの?」
『私も...赤司様が好きです。』
「はぁ、何?赤司様って。本気なんだけど。」
と言い、なまえの耳を甘く噛んでみた。
『ぎゃっ..// もう!私だって本気だよ!大好きだよ!これでいい?!』
と真っ赤で言う目の前の女の子が可愛すぎて、俺はキスをした。
すると、また俺の腕の中で慌てるなまえがどうしようもなく愛おしい。
「やっと俺のモノになったね。」
次の日、部活の前に部員を読んで付き合い始めたことを言った。
つまり、手を出すな、って事。
緑間に目をやると、顏はいつもと同じだが、握られている拳はすごく痛そうだった。
けども、誰がどうしようと、なまえは俺のものなんだ。
.
prev next
bkm