私は寝れなかった。
当然だろ?目の前に私の餌がいてお預け状態だぜ?無理だろ、フツー。
そんなこんなで私の餌は何食わぬ顔で歯を磨いてるのが、憎たらしというかなんというか....。
「はひひへんあ。」
『ああひはは、はんはひひはひはは。』
ぺっ
「何言ってるかわかんないよ。」とゲシッと足を蹴られ、地味に痛い。
ああ、昨日のデレ赤司様はどこいった。
帰ってこい。
そして朝ごはんにありついたものの、寝不足で全然食欲が無い。
そしてあっと言う間に青峰っちにとられた。
まぁ青峰っちのお腹に行くなら、そのおかずも本望だろうよ、とか馬鹿なことを考えてたら心配された。
「おい、お前大丈夫か。全然食べてなかったじゃん。」
『青峰君青峰君、それはね、君のお腹の中に入ったの知ってる?』
「てっきりいらないんだと思ってた。」
かいや、まぁいらなかったんだけどね。
『青峰くんや、好きだよ。』
「はっ?!」
そして私は一足先に体育館に向かい、コートの準備をしていた。否、するはずだった。
はい、壁ドンなーう。
なんだかもう慣れてきたぜ、壁ドン。
『一体、何なんですかね、黄瀬くん。』
しかも相手は黄瀬だから何も萌えないのが現状だ。
『何で私に壁ドン?ふつう黒子にやるだろ。ねぇ何で?』
「なまえっち....、どうして俺の魅力に気が付かないッスかああ?!」
『うるせーよ。わんわんお。そういうところが無理なのだよ。分かるか?』
「分からないっす。」
『よし、おーい!緑間ー!こいつを避けてくれー。』
私の視界にウサギのぬいぐるみを持った、緑間が見えたので助けを求めた。
なんやかんやで奴は助けてくれる。
「何をしているのだよ。」
『私にも不明なんだよねー、あ、黒子もいる。おーい、黒子ー。』
と言うと、「黒子っち?!」と黄瀬は私を解放し、黒子のもとに駆け寄って行った。
『うへっ...黄黒...っ//朝からいいもん、見たぜ。』
隣の緑間はドン引きしているが私にはどうでもよいのだよ。
「あ、なまえちん〜。お菓子ちょうだーい。」
『あげますともあげますとも。はい、うまい棒の新製品。』ドヤっと渡すと、これ美味しくなかったんだよね〜とポイ、と返された。
何なんだこの敗北感。
そしてラスボス登場。
『赤司様ー!!!まじで癒して!私、メンタルやられそう!』
「なまえの辞書にメンタルという単語があった事に驚きだ。」とスタコラ通り過ぎやがった。
まじでデレ、かむばーっく。
『昨日のキスはなんだったのー?!!』と私は叫ぶと、選手たち全員が私たちを見たし、赤司くんもめっちゃ睨んでる。ごっさ睨んでる。
「...なまえ...。」
『オヤコロ☆』
私は言いきって、青峰のもとにかけよった。
『なんだかんだ一番優しいのは青峰っちかもねー。』
「お前はさっきから何なんだ!」
今日も賑やかな一日が始まります。
fin