寝れないフラグ
そして合宿所に戻ったのが10時前だった。

「明日も早いから早く寝ろよ。」と赤司が言うと、青峰と黄瀬となまえはえーという声をもらした。

「なまえ、全然反省してないようだな。」

『うっ...』
珍しく返事が返せないみたいだ。

「しょうがない、11時までだからね。」

青峰と黄瀬となまえはわーい!とハイタッチをしていた。

「ね!何するッスか!」
『コイバナだろ!』
「や、この中でコイバナ、なんて出来る奴いねーだろ。」
『私と赤司くんの話とか、さ!あるじゃん!』
「やっぱ枕投げとか、ッスかね?!」
「だな!」
と、なまえの発言ガン無視で“枕投げ”に決定だ。

そしてキセキの世代の部屋に集まった。
桃井は疲れたから先に寝るねーという事で、自分の部屋で寝てしまった。

『なんてこった、女一人とか。オイシー展開。逆ハーだよこれは。』

「じゃあルールは奇数だから、誰か審判して3対3で組んで、倒れたら負けという事でいいッスね。」
「じゃあ僕がします。今、ちょっと枕投げする元気ないんで。」
黒子が疲れ気味に言った。

そしてグッパーで、
紫原、赤司、なまえ

青峰、緑間、黄瀬となった。

『わーなんかものっそい勝てそうだね。むっくんいるし。あ、赤司くんもいるし。』
と付け加えた。


そして始まった。早速私たちは緑間に一斉攻撃をした。すぐに緑間は倒れた。

「何をするのだよ!!!」

「ふん、ゲームはゲームだよ。」

「てめーらっ、」と青峰は紫原に向かって投げたが、そう巨体は倒れない。
赤司に向かって投げようとしたが、後が怖いし、かといってもなまえも仮にも女だから、投げたくはなかった二人だった。
しばらく紫原の集中攻撃だったので、紫原はつまんなーい、と自ら倒れてしまった。

そして『邪魔者は消えた。』「ああ、」と言い、なまえは枕を抱きながら」青峰に突進し、ぶつかる直前で枕を思いっきり青峰の懐につっこんだ。

「ぐえっ」
倒れるかと思ったが青峰はそれをギリギリ、保つ。

「てんめ、もう容赦しねーぞっ..」と思いっきり投げた。
すると枕は見事になまえの顔面にクリーンヒットして、倒れた。
しかし彼女は枕に顏を埋めたまま、起き上がってこない。
赤司が枕を取り上げると、あまりの衝撃に気絶したらしい。

「青峰っち、気絶させるとかどんだけ強く投げたんスか...。」
「えっあ、やべ...」
「時期に起きるだろう。もうこいつはこのまま放っておいて、寝る準備をしよう。」
と言い、それぞれ歯を磨いたり、顔を洗いに行く。




そしてみんなが寝静まった頃、彼女は目が覚めた。
『ん?!!えっ..』と叫びそうになるのを、赤司がなまえの手のひらを覆った。

いやいや、何で私ここにいる。
何で目の前に赤司くんがいて、何で一緒に寝ている。え、何で何で。
そんな彼女を読み取ってか、「まくら投げで気絶したんだよ、」と言った。

まじで?そんなに強く投げられたのか、容赦ねーな。
暗いながらも周りを見ると、皆ぐっすり寝ている。
そして私の脚あたりに、誰かの脚がのっかっていて少し重い。

「ね、」

『何ですか赤司様。』

「そうやって大人しくしてればまだ可愛いのにね、」と彼は言い、私のオデコにキスをした。

『kbjgjbfjhdjdljdig』私は声にならなかった。そしてキスをしやがった当の本人はもう寝ている。何だよオヤスミ3秒かよ。

どうやら私は寝れないフラグが立ったようだ。

fin



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