夜ご飯は洋食。
皆が食べれそうなもの、と言ったらハンバーグだろう。
私はいっぱい作った。
サラダ
オニオングラタンスープ
チーズトマトハンバーグ
カルパッチョ
簡単なピザ
「...すっげー。」と青峰は感動している。
『あ、むっくん。デザートもあるよ。』と言うと「なまえちん、大好き〜!」と抱きついてきた。
うんうん、可愛い。もう私はお腹いっぱいだよ。
「お前は頭さえマトモだったら良かったのだよ...」
そしてみんなで頂きます、をし、大好評だった。
お代わりもいっぱいしてくれ、倍あったハンバーグは全部なくなった。
そして黒子っちが「洗いますから。」と迫ってきたので私は断れなかった。
何故か青峰も手伝ってくれている。
今、ここにいるのはキセキの世代+桃井+なまえ。
他のメンバーはそれぞれの時間を過ごしている。
むっくんは目の前の机で、むっくんのために作ったホールケーキを一人で頬張っている。
他の子達には1切れずつ、だ。
『ね、何で私、青峰っちと黒子っちの間に挟まれてるの。訳が分からないよ。完全に私邪魔じゃん。でもこの洗い物をなんとかしなくてわ。』
とせっせと手を動かす。
そして何とか膨大な量の洗い物を終えた。
するとそれまでむっくんの食べっぷりを眺めていた赤司が「お風呂いこっか。」と言った。
「やったー!楽しみにしてたッス!」
『やっと来たー!私の一大イベント!いっぱい写真撮るぞ!』
「桃井、なまえの監視、しっかり頼んだぞ。」
そして学校から歩いて15分ほどのスーパー銭湯まで、皆で自転車を走らせた。
普段、自転車通学でない私は自転車がなく、むっくんの後ろに乗った。
大きくて前が全然見えないのである。
緑間は自転車のカゴにラッキーアイテムのうさぎのぬいぐるみを入れていて、なんだか可愛いし、黒子っちの後ろの座席には赤司くんが乗っている。
『黒赤、赤黒、どっちもいいなペロペロ』
「死ね。」
と赤司にむっくんの自転車を蹴られ、体勢を崩し自転車から落ちて転んだ。
『いったーーーい!』
「なまえちん!もう!さっきからゆらゆらしないでー。」
『だって赤司くんが!』
「ん?」と彼はすごく楽しそうだ。
お前ら置いてくぞー、と遠く前から青峰と黄瀬と桃ちゃんの声が聞こえる。
ああ、なんだか今、すごい青春を感じている。
夜空がキレイだ。
「なまえちん、いつまでも寝っころがってる本当に置いてくよー?」
『あ、待って待って!』
fin
(次は銭湯、にて)
prev next
bkm