後書き


まず最初に、ここまで読んでくださった皆様に感謝を申し上げたいと思います。

皆さんのご声援がありまして、スパナ長期連載シリーズ「世界」のスピンオフ、という形で書かせていただいた「世界の半分は笑えない冗談で出来ている」は無事完成という形まで辿り着くことができました。

この連載を始めた当時、皆様に受け入れていただけるだろうかという不安な気持ちを少なからず持っていました。男主人公、しかも名前変換なし。更には本編夢主の弟という立場で、これは夢と呼べるのか、私自身も甚だ疑問です。

途中何度も、名前変換を付けるか否か悩みました。けれど、メカという固定名称のままで好きだと言っていただける方が何人もいて、そのお言葉に励まされ、結局現状を貫くことができました。

そもそも「世界」は1ページ1話、名前変換はひとつ(ファーストネームだけ)ということをコンセプトに始めた連載で、だから弟の名前変換は極力付けたくない思いがあったのです。結果的に、それを守ることもできてこれでよかったのだと思っています。

ご存知の方もいるかと思いますが、メカの視点でのスピンオフは拍手お礼(現在は短編に収録)が最初でした。元々連載1話から弟がいる設定ではありましたが、拍手お礼を書いていたあたりから彼をボンゴレの関係者とすることを決めていました。
本当はそのまま、短編や脇キャラでの活躍を予定してたのですが、「世界」の物語が広がるにつれて「彼の視点での物語を描きたい」という思いが強くなってしまい、この連載に踏み切りました。

実際、彼には割と細かい設定(実は夢主よりも)があり、ボンゴレのメカニックとして現在の地位に着くまで様々なことを乗り越えてきたことになっています。ヴァリアーと関係を持っていたり、ラルと知り合いだったり、少し垣間見せることもできたのですが、設定を生かし切れていない部分もあり、そこだけが残念だったな、と。

そうそう。
「冗談」は「※初回」の注意書きの中に「全12回の短期連載」と銘打ってあります。書き始めた当初から既に12回分の流れは決まっていて、すぐに終えるつもりだったので書いておいたことなのですが、2009年11月28日の連載開始から今日まで約一年半。相変わらずの遅筆故に、思いがけず時間がかかってしまいました。

そんなこんな、紆余曲折ありましたが完結です。
内容的には「こんなところで終わるの?!」という中途半端なものですが、この最後のシーンが書きたくて始めたといっても過言ではないので、満足です。むしろ「え、どうなるの!?」という声が聞こえてきたら嬉しいなと思っています。そう思ってくれた方がいたら本望です。
この後は…そうですね。
まず、本編もすぐに完結すると思われますのでそちらの結末をご覧になっていただきたいと思います。設定、構成、共に満足いくものをお届けできたと思っています。折角作ったメカの立ち位置、悪い様にはしません(笑)

と、いうことで。
こんなところまで長々と読んでくださり、ありがとうございました。
実はこのサイトでまともに完結した最初の連載だったりして(三周年目になってこのざまです…)。


それでは、これにて完結。
本編の方も宜しくお願いします。


2010年4月21日 ルナ



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