若紫鬼と文鬼の場合 千夜(若紫鬼夢主)とカオル(ふみのおに夢主)の場合 <自己紹介をお願いします> 若紫鬼(以下、紫)「こんにちは、風間千夜と申します。若紫鬼、なんて呼ばれていることもあります。よろしくお願いします」 文鬼(以下、文)「私は織部カオル。貸本屋と物書きをしていて、仕事では織部文鬼の名前で通っているのよ。こちらこそよろしくね」 紫「まぁ、カオルさんはお仕事をされているのね。」 文「仕事だなんて大したことではないけれどね。ほとんど趣味の延長上だから。千夜さんこそ旦那さんを支えて中々の活躍らしいじゃない」 紫「そんなことないわ。最近は専ら、子育てに追われているもの…家事もまともにさせてもらえないの」 文「それはそれで、幸せな悩みだこと。羨ましいわ」 文「それにしても、千夜さんは若紫鬼、私は文鬼。お互い、本名以外の名前を持っているなんてすごい偶然よ」 紫「それは私も思いました。しかも、お互い世界は違うけれど”幕末”でしょう?少し時代しだけずれているけれども、まさかこんなに似た境遇の方とお話できるなんて思いもしなかった」 文「私は千夜さんが“鬼”だということにも吃驚したかな。定義や在り方は少し違うと思うけど、私も私の世界の鬼、と少なからず関わりがあったからね」 紫「ふふ、カオルさんとお話できることになって嬉しい」 文「私もよ」 <あなたと連載相手キャラの出会いを教えてください> 紫「私は、年号が明治になった頃に突然彼がやってきて、求婚されたのがはじまりね。会った、という部分では羅刹という鬼の成りそこないに襲われているところを偶然助けてもらったことが最初だけれど」 文「千夜さんは政略結婚だったんだっけ?」 紫「ええ、当初の目的はそうね」 文「でも襲われているところを助けられたりだとか、今現在仲睦まじい夫婦だということを考えると、とても浪漫チックではなくて?王子様みたいじゃない」 紫「そう言われると…そうかもしれないわね。でも千景は王子様という柄ではないわ」 文「はは、千夜さんったら顔真っ赤」 紫「カオルさんはどうなの?」 文「私と桜智は幼馴染みなの。幼い頃からの友達で、まあその頃にも色々あったのだけれど、今では家族のような関係なのよ」 紫「幼馴染み…それはとっても素敵ね。各地を転々する今の生活でも、ちゃんと繋がりがあるのだから」 文「確かに、私たちはお互いにいろんな土地を行き来しているのによく続くなって自分でも思うわ」 紫「ふふ、そんなこと言って。カオルさんは彼の為に、色々な場所に行くのでしょう?」 文「う、うわ、そんなはっきり言わないで下さいよ千夜さん…!恥ずかしいんですから…!」 <連載相手キャラのことはどう思っている?> 紫「恥ずかしながら言わせてもらうと、私は千景のこと一等愛しています。これまでもこれからも、大切な伴侶よ」 文「わあ、はっきりと言い切れるなんて本当に素敵な夫婦」 紫「最初はかなり警戒もしたのよ」 文「でも悪印象ではなかったのでしょう」 紫「そうね…娶りに来た、というくせに強引に連れ出されたりしなかったから」 文「…それきっと、千夜さん相手だったからだと思うわ」 紫「?」 文「私は桜智のこと、今も昔も大切に思ってはいるわ。この乱世でお互いにどうなるかはわからないけど、出来る限り味方で居たいわ」 紫「想いは伝えないの?」 文「えっ?!!いや、あの…そうね…伝えないかも」 紫「…そういえば、カオルさんは桜智さんが神子さんと仲良くされているのは気にならないのかしら。他の女性にも彼は結構話題になる性質ではなくて?」 文「あ、ゆきちゃん?!ゆきちゃんは構わないわ!!!ゆきちゃんのあの清らかさ、気高さ、愛らしさ!あの子を前にときめかないのは男じゃないもの!それに桜智は女性に騒がれていても見た目だけよ。彼女たちを喜ばせようという気概がない!私の方が騒がれているし、楽しませる自信があるわ」 紫「愛が深いわね…張りあうのね…」 <対談相手カップルについて、どう見える?> 文「千夜さんと千景さんは、お互いをとても信頼し合っている素敵な夫婦だと思うわ。鴛鴦夫婦ってこういうことをいうのね」 紫「まあ…面と向かってちょっと照れますね。千景にふさわしい女になれているのなら、嬉しい限りだけれども」 文「武家の女の慎ましさと江戸の女の潔さというのかしら。そういったものを兼ね備えた千夜さんだからこそ千景さんと上手くやっていけているのね」 紫「きっと、養父の教育が良かったのだわ」 紫「カオルさんと桜智さんは、浮世絵や舞台から出てきたように華やかで絵になる二人よ。町中の男女が夢中になるのもわかるわ。互いに文芸に秀でているだけあって、知的で他の何人も近付けない独特の雰囲気があるわ」 文「そうかしら」 紫「魅力的だと思います。もし私が住んでいた江戸にあなたたちが居たら、きっと憧れてしまうもの」 文「まあ、千夜さんに憧れられたら照れてしまうわ」 <もし対談相手の世界に居たとしたら> 文「良く似ていても違う世界なのよね。でも、そうね。私のすることは変わらないかしら。桜智が居るならばやはり、今のように情報収集や執筆に精を出すと思うわ。怨霊が居ないのは、嬉しいことね。やはりあれは、人の手には負えないものだから」 紫「カオルさんだったら、私の世界でもきっと上手くやっていけるでしょう。私もカオルさんの随筆、読ませてもらいたいわ」 文「あら、千夜さんの為なら喜んで書かせてもらっちゃう」 紫「カオルさんの世界にも義父――勝が居るのよね。でも話に聞く限り私の養父とあまり変わらないみたい。その点は少し、安心ね」 文「勝殿は幕臣であるし、神子と関わりもあったから私も何度か話したことがあるけれど、良い人格者よ」 紫「そう、なんだか嬉しい。私もカオルさんの世界に行ってもあまり大きく変わることはないかもしれない。でも、そうね。もし自分に何かできることがあるのなら、神子様のお手伝いをしたいわ」 文「それは、きっとゆきちゃんも喜ぶでしょう!」 <最後に一言> 紫「こんな奇妙な縁だけれど、カオルさんとお話することができてとても良かった。ありがとうございました」 文「こちらこそありがとう。千夜さんと出会えてよかったわ」 結論:大人の女性な落ちついてトークができる関係に。 |