あとがき



スパナ連載「世界よ、無知であれ」は2008年11月8日に公開開始、そして2011年4月22日に完結へと至ることになりました。
思いがけず全五十話、二年半にも渡る長期連載になり当サイトのメインといっても過言ではない看板連載になったわけですが、スパナへの愛と皆さんの応援のみを動力源に無事書ききることができました。

「世界」は連載期間が長かった分、私自身でも思入れが強い作品です。後書きということで、この機会にここで少し思いのたけを吐きださせていただきたいと思います。少し長くなりますが、お時間のある時にお付き合いくだされば幸いです。

さて、連載を始めた切っ掛けは些細なことでした。早い話、(その当時は特に)スパナ夢を掲載しているサイトさんがあまりに少なく、無いなら書くしかないと思い立って考えついたのが「スパナの助手」という構成でした。以降、一話一ページ、名前変換もファーストネームだけ、とにかく読みやすく楽しめる(当社比による)というコンセプトで進めさせてもらいました。

こんなに長期連載にするつもりもなく、もっと砕けた感じの連載の予定だったのですが、書くたびに世界が広がっていき、遂にはスピンオフ連載「冗談」が始めさせていただくことに。(ちょうど連載開始一年後くらいの話です)
そして、なんと連載設定でスパナ夢を書いていただいてしまったり(今でも私の宝物です…!)、以前行ったサイトアンケートの好きなキャラ欄に夢主や弟を上げてもらったりと皆さんにも気に入っていただけた作品だったのだな、と思い返して改めて感動しています。

デフォルト名も「助手子」とひねりのないものでしたが、今ではかなり動かしやすい夢主でもっとこの設定で書いてあげたい、という気持ちでいっぱいです。
じれったい、くっつきそうでくっつかない、でも甘々。そんな二人をようやく幸せにしてあげられました。ちょっと恥ずかしい、痒い、皆さんにそんな風に思っていただければ作者冥利に尽きます(笑)

なにはともあれ、「世界よ、無知であれ」はこれで完結でございます。


最後に、ひとつご報告。

先日完結した「冗談」はこの本編「無知」の最終話から一年後、原作沿いを舞台にしたボンゴレ・弟視点の連載でした。

「冗談」の最終話を読んでくださった方は、終わり方が尻切れトンボで終わっていることを既にご存じだと思いますが、この時点でスパナと夢主がどのような状況下にあるのかははっきりと見えていません。
けれど、確かに夢主は「冗談」の時点でもスパナの助手としてミルフィオーレに所属しています。そして原作沿い状況下において彼女がどのような行動を取るのか、また弟との関係は、と私自身考えを巡らせずにはいられません。

と、まあ以上のようなことをベースに、ある計画を企みつつあります。
まだ計画段階なのでここでは詳しく明言致しませんが、ちらりとでも気になっていただけた方、この連載ページの一番下にある「more」をご覧になっていただけるといいかと(笑)

さて、長々となりましたがこの辺で切り上げたいと思います。
二年半という長い期間、けれど無事完結までやってこれたのは、皆さんが読んでくださるという意識があってこそでした。
本当に、本当にありがとうございました!


それでは、また次のお話で。


2011年4月22日 ルナ



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