スパナと元旦 「あけましておめでとう」 「おめでとう、スパナ。さ、御節どうぞ!」 「…! いただきます!」 「ふふ、そんなに慌てなくても大丈夫だよ。どーぞ、召し上がれ!」 「あんたは料理の腕が年々上がるな。もうウチ、余所でご飯食べれない」 「そんなに褒めたって、何も出ないよ?」 「何もいらないよ。あんたが隣にいれば、それでいい」 「もう、スパナったら」 「…という甘い会話は二人っきりのときにするべきだと思うんだが、フゥ太、俺たちはどうしたらいいんだ?」 「メカ、諦めるしかないと思うよ」 人目をはばからず熱々の「世界」の元旦でした。 150103 |