※会話文ですすみません


「なまえは高望みだよなー」
「何がよ」
「だってよー、スガさんも大地さんも旭さんも好みじゃねーんだろ?」
「まあね」
「かといって月島や影山みてーなイケメンが好みという訳でもない」
「そうね」
「日向みてーな弟っぽい感じが好みという訳でもない! となると!」
「なると?」
「お前はどんだけハイスペックな奴に惚れるんだと」
「はあ」
「そもそもスガさんが無理って時点で大概の男アウトじゃね?」
「わたしああいうモテる系の人無理なんだよね」
「優男、ってことか?」
「や、女子に人気ってのがもう、対象外」
「倍率上がるのがイヤ、とか?」
「ではなくて。なんていうの、要するにその人の魅力って大衆受けする訳でしょ?」
「あー……」
「伝わる?」
「なん、となく」
「(分かってねえなコイツ)」
「(何言ってんだコイツ)」
「ノヤくんもモテるしね」
「ファッ!?」
「え、知らない? あの子顔いいし底抜けに明るいしガッツあるし、まーチャラいっちゃチャラいけど、結構人気よ?」
「ふぉああああ……! 仲間だと思ってたのに……!」
「だからノヤくんも無理。友達としては最高だけど、あんなのと付き合うとか考えらんない」
「じゃあ!」
「なに」
「じゃあよ、例えば誰だよ」
「なにが」
「つっ、……付き合うとしたら」
「え」
「わかんねーんだよ、優しいとか明るいとかそんなんがお前の琴線に触れないなら一体どんな奴が理想なんだよ」
「……」
「烏養さんか?」
「タバコはちょっと……」
「武ちゃんか!」
「先生じゃん」
「ンだよ、バレー部にゃ居ねえってのかぁ?」
「……そんなことない、こともなくもない」
「どっちだよ!」
「考えろ、バカ」




(部活終了後)


「田中、はいドリンク」
「分かったぞなまえ!」
「いやドリンク受け取れよ」
「縁下だろ!」
「ばっかそんなわけな、……は?」
「アイツにゃ悪いけどモテモテって訳でもなく程よく雄々しくない! どうだ、正解だろ!」
「……一生悩んでろバーカ! これでも喰らえ!」
「ブッフォ! てめえ何しやがるコノヤロウ!」
「田中うるさい!なまえはタオルを投げない!」
「「だって大地さんコイツが!」」





第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -