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話を聞くと研究で失敗したそうで、「大丈夫だよ」と慰めるとそっと微笑んだような気がした。

「良かった、羊くんの力になれて。」

「いつも力になってるでしょう?」

キョトンとした声で言う羊くんが可愛くて少し吹き出した。


「なにー??」

羊くんの不機嫌な声が聞こえたので「ごめんごめん」と謝っておく。

「とにかく、電話嬉しかったよー」

「…、」

「そろそろ切る?」

そう私が聞くと、


「まだ、切りたくない」


と言ってくれたのでまたうれしさがこみ上げた。




…、貴方に溺愛です。

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