∞:NG集B
【閑話:NG集B】
《17》
ぎゅう…っと震える腕で、彼女はティーダを抱きしめる。
−−−抱きしめるというより縋るように。
「もう、大丈夫ッスよ」
あやすように抱き返し柔らかい髪を撫でれば、いっそう近くなる距離。
「………」
華奢なその身を震わせ声もあげずに泣くミラベルを、ティーダは安心させるように包んだ。
「見つかったのは良いが…、」
「腹立たしいな」
スコールとクラウドの視線が合う。
「焼き尽くせ!」
「捉えた!」
2人の魔法が不意打ちでティーダを攻撃した。
※八つ当たりと言うか空気読めないと言うか…。
……………
「怪我とかは無いらしい。ていうか…、ずっと泣かれっぱなしだった」
「…そうか」
静かに頷けば、彼は言った。
「俺…、ミラベルが泣くの初めてみた」
彼女は、簡単に泣くような人物ではない。
脆くて危うげだけど、ミラベルは強いことを彼らは知っている。
「すげー、興奮しt「弾けろっ!」
※不謹慎ティーダ。
《22》
「ミニマムを使った者、挙手」
朝一番から、コスモスの戦士達は集合して議会を開いていた。
「いや、ミラベルは魔法ダメージカット100%なんだから利かないだろ」
いたって真剣なウォーリアに、バッツは言った。
「それより誰がミラベルを孕ませたかが問題だ」
「お前のその発想の方が問題だ」
※真顔で言って欲しい。
《23》
「ふりお…?」
「あぁ、フリオニールだ」
「俺はのばらで良いと思うけどなー、長いし」
「ほーら遊んでやるぞ」
「あ!尻尾を使うなんてズルいッス!」
「「「……………」」」
その様子を見ていたウォーリアは起立し、セシルとクラウドがそれに倣った。
「閃光よ!」
「暗黒と共に!」
「吹き飛べ!」
更に、ティナが唸ったかと思えば。
「この力で!」
メルトンが放たれた。
「「ティナ自重!」」
スコールとルーネスの心が1つになった瞬間だった。
※本当は全員に攻撃して貰おうと思ってた。
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