∞:NG集A




【閑話:NG集A】



《08》


「〜〜〜〜〜っ!」


声にならない声をあげてミラベルが部屋に飛び込んで来た。


「ミラベル…っ?!」


いきなり過ぎの展開にその身に駆け寄れば、強く抱き締められた。


「〜〜〜っ!」


ぎゅううう…と強くなる腕に、ジタンは嬉しいような心配なような複雑な心情で彼女の頭を撫でる。


「ミラベル、どうした?」


この住処に敵襲が来たとは考えにくい。


「…が、……に」


「なんだって?」


泣きそうな声に聞き返せば、涙目の瞳と目が合った。


「クジャ…が、部屋に…」


ぶちっと、ジタンの何かが盛大に切れた。


「ミラベルは此処にいな」


紳士的な笑顔で言った彼の背には般若がいた。



………数分後………


「飛んでけー!!」


「ぐ、くそぉぉぉおお!!」



※だからクジャが可哀想だと…。





《09》


珍しく、夢を見た。
ノイズが邪魔で視界がぼやけて、見たとは言えない夢かもしれないけど。


「“頼んだ”って、何を…?」


耳に残った最後の一言が、どうしても気になって仕方ない。


−−−ドンドンドン!


「ミラベルー!朝だぞー、起きろー!」


「ん、今いくー!」


バッツの声と扉を壊す気かと思われるノックに返事をした…その時。



−−−ドンドン、バキ…ッ!



「意外と手こずったな」


「最初から壊す気だったの?!」



※ドア大破。





《11》


「やれるか?この数」


その問いにクラウドは軽く答える。


「さぁ…?あと1匹増えたら苦しいかもな」


その答えにスコールは薄く笑う。


「…その時は俺が1匹多く倒すさ」


「なんだ、お前も戦うのか」


「ちょっと何キングダム●ーツやってんスか!しかもU!
大体2人はキン●ダムハーツで出しゃばり過ぎッスよ!」



※でもこのシーン大好き。





《16》


彼女が頷いたあと、思い出したようにラグナは言った。


「あっ、そうそう。ミラベルにもう1つ頼みがあるんだ」


大したことじゃないんだけどな、と。


「スコールのこと宜しくな。アイツ俺の息子なんだ」


コソッと言われた台詞は初耳で。


「え?!スコールは母親似なんですね!」


「………地味に凹むな」



※[でも言われてたから…。








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