小咄


;) TNSパロ設定1


トレイン:白石
スヴェン:手塚
イヴ:夢主

クロノス:四天
星の使徒:立海・氷帝

青学は警察で、手塚は元はそこ所属。色々あって掃除屋に。

立海と氷帝は一応手は組んでるけど仲悪い感じ。立海は道士寄り氷帝はナノマシン寄り。

夢主は氷帝の研究機関によって造られた跡部のお気に入り殺人兵器→白石達に助けられるみたいな。

ちょっと書いてみた。
夢主名前固定・以下《零》

※ごめん、名前思いつかなくて。
※白石が手塚のこと呼び捨て。


……………



「零」


名前を呼ばれ顔を上げると、髪を撫でられていた手が止まる。跡部の腕の中に収まる彼女は恋人同士の戯れというより…愛玩動物を愛でる行為に近い。
実際、主の方は彼女に愛着がある。…が、対する零はその感情そのものを知らない。教えられていない。教えられているのは、自分を愛でるこの男の命令が………絶対なことだけだ。


「久しぶりに、遊んでこい」


「…遊び?」


こてん、と小首を傾げる姿は可愛らしいが…周りの空気は瞬時に凍結する。


「鬼ごっこ…お前が鬼だ。今から言う奴らを全て見つけてこい」


睦言を囁くより甘い声で、彼は遊びを命じる。けれど、含まれる意味は決して児童が無邪気に行う遊戯ではない。
何故なら、零の教わった《鬼ごっこ》は鬼役が隠れてる標的を…

見つけ次第殺す遊び、だからだ。


「ん、わかった」


普段は無表情に限りなく近い彼女だが、跡部の傍を離れる時だけは…ほんの少しだけ名残惜しい様子を見せる。渡された資料を一瞥し、それを床に滑らすと音もなく部屋から消えてしまう。


「跡部様、」


控えていた部下が資料を拾い上げて、困ったような表情をする。


「問題ない。あいつは、1度見たら忘れないからな」


主は、満足そうに笑った。















「随分とえぇ趣味しとんなぁ」


「白石?」


その様子を盗聴していた白石は忌々しげに言った。


「さ、引き上げるで手塚」


目敏い連中のことだ。この程度でアシが付いてしまっては困る。


「しっかし戦闘兵器ってどんなゴツい奴かと思たけど…えらい可愛い声しとったで」


「大石からの情報だと、見た目は完全に少女だという話だからな」


「裏切り者はかわええ子とリアル鬼ごっこかいな。過激なお遊戯やな」


モヤモヤが胸に広がる。怒りや嫌悪といった感情が混ざって、本当に胸糞が悪い。



見た目だけ可愛い殺人兵器を愛玩して、遊戯のように人の命を扱う彼らの存在が。





……………



あ、楽しいかもしれないコレ。
ただ立海・氷帝がかなり悪者になるなぁ…。