「*悪い子にはお仕置きを」

※R18





昨夜、明日の任務は早朝から出発するから夜更かしはするなとオレは粘土を楽しげに捏ねているデイダラに口酸っぱく言った。

昔からオレの言うことは聞くようにと躾てきたからオレが注意した後、てっきりすぐに寝たと思った。だが、オレの後をふらふらと眠そうについてくる様子を見てオレの言い付けを守らなかったらしい。

まぁ、こういうときもあるかと目を瞑ってやっていた。しかし、潜入しようと敵のアジトの近くでわざわざオレがヒルコから出て木の影から敵の様子を窺っている間にあろうことか隣で眠り始めたのだ。


「おい、デイダラ」

「んぅ…」

「起きろ」


額を小突くと肩をびくつかせて目を覚ます。そしてしまったという表情をしてオレの顔色を窺ってくる。オレの顔色より敵の様子を窺って頂きたい。


「いいかデイダラ、今からあそこの扉を…」

敵に視線を戻し口頭だけで説明していると途中からすぅすぅと規則正しい寝息が聞こえてきた。
「デイダラ聞いてんのか?」
「……」

熟睡してるのか目を閉じてオレの肩に頭を預ける。


「おい、こら」

身体を揺らし起こすとまた先程と同様に肩をびくつかせる。申し訳なさそうにする様子にいらっとした。申し訳ないと思うなら何故オレの言い付けを守らなかったんだ。


「デイダラ、オレの言い付け破ったな?」

睨み付けながら問い質す。もし、正直に謝ったなら許してやろう。しらを切るようなら仕置き決定だが。


「え、や…破ってないよ」

目を泳がしながらバレバレの嘘を吐く目の前の相方に呆れる。

「デイダラ、」
「ご、ごめん」

さっきより鋭い目付きで見ると観念したのか謝罪するがもう遅い。後退るデイダラの胸ぐらを掴んで地面に仰向けに押さえつける。

「お前が誰に嘘を吐こうが、誰の言い付けを破ろうが別に構わねぇ。だが、オレに嘘吐いたりオレの言い付けを破るのは許せねぇ」

「ごめんなさい…っ」

恐怖に目をきゅっと閉じて身体を強張らすデイダラの外套をはだけさせる。

「仕置きだ、身を以て反省するんだな」

「や、やだよ…こんなとこで…!」

嫌がるデイダラの腕を拘束し耳元に口をもっていく。「オレの言い付け破った悪い子は誰だ?」

「っう…、オイラです…」耳元で問えばデイダラは顔を真っ赤にして呟く。

「なら文句言えねぇよな」

「で、でも」

この期に及んで口答えするとは、虐め甲斐のある奴だ。まぁ、そんな余裕無くなるだろうと耳たぶを甘く噛みながら舌を突っ込んで舐め回す。

「ひぁ、あ…、旦那…や…ぁあっ!耳…やめ…ぁ」

オレを引き剥がそうと身体を捩らせるが大した抵抗になっていない。

服の中に手を滑り込ませ愛撫すれば耳からとの同時の快感にデイダラは愛らしい声で鳴く。

「旦、那ぁっ、ふぁ…んぁあ…ぅう」

「力抜けてるぜ?…無理矢理犯されて感じるなんてとんだ淫乱だな」


耳たぶをがり、と噛むと甲高く喘ぐ。それが楽しくてさっきより強く歯を立てる。

「いっ…はぅう…痛、い…」

「お前は痛いほうが好きだろ?」

ぼろぼろと涙を流す姿に興奮する。泣けば泣くほどもっと虐めて泣かせたくなる。

「あぅ…っ、旦那…やめ、て」

「嘘吐け、んなこと言って喜んでるくせに」

意地の悪い言葉を浴びせながら服を剥ぎ取る。

「こ…なとこで…敵に見られたら…!」

「黙れ」

露になった肌に吸い付いて跡をつける。それだけで物足りないオレは歯形をつけていく。

「ひっ…く…、ぅあ…」

顔を上気させ目を閉じる様子にオレは頃合いだと腕を拘束していた手をデイダラの頬にもっていく。

「気持ち良いか?」

優しく問いかけると遠慮がちにこくりと頷く。それにオレは気を良くして頬に添えた手から微量の電流を流す。

「ぐぁ、あっ…なに…っ」

「仕置きはこれからだぜ?」

にやりと笑えばデイダラは恐怖に怯えた表情を見せる。それが堪らず、また電流を流す。

「やぁあっ、やめて…っ、やめて!旦那ぁ…っ」

拒絶の声にゾクゾクする。仕置きのために雷遁用の仕込みにして良かったと痛感する。

「雷や…やだ、っあぁあ!」

「聞こえねぇな」

「ふぇ…え、サソリの旦那ぁ…」

はぁはぁと苦しそうに息をしながら涙目で名前を呼ばれて更に欲を掻き立てられる。

「いやあぁっ!やだ、ひぅ…っ、やめて」

「やだ?オレにはそうは見えないけどな」ばちばちと音を立てて電流がデイダラの身体を駆け巡る。

「ごめ、んぁっ!ごめんなさい、許してぇっ」

この程度で悲鳴を上げるとは余程雷遁が苦手なんだなとデイダラの弱点を握っている感覚にオレはほくそ笑んだ。


「誠意が足りねぇな」

「ひぁあっ!」


片方の手をデイダラのズボンに突っ込んで反応してるものを強く掴むとデイダラの身体がびくんと仰け反る。


「ぐちゃぐちゃじゃねぇか」

くにくにと指先で擦ってやればそれはもっと触って欲しいと言わんばかりに主張してくる。

「ふぁ、んんっ、あぁん」

とうに抵抗する力を失ったデイダラはオレの行為、雷遁にさえにも反応しただ喘ぐだけになっていた。

「旦那ぁ、あっ…んぅ…ぁあ、もっと…っ」
媚びるような上目遣いに壊してしまいたい衝動に駆られるが、ここは耐えデイダラのものから手を離す。

そしてつぷりと後ろに一本指を立て中を擦る。

「あぁんっ、ひ…んっ、足りな…いよ…ぉ」

腰を揺らして乱れる様に思わず舌舐めずりしてしまう。もう一本突き立て中を掻き回す。中はどんどん熱くなってひくひくと痙攣しながらオレの指を締め付ける。自分のを入れれば間違いなく快感だろうと焦る気持ちを宥める。

「とろとろだし、ひくついてる」

「やぁ、言わな…いで…っ、はぁあんっ」

指を抜き差しすればずぶずぶと卑猥な音が聴覚を犯す。

「あぁっ、あっ、ひゃぁっ…もう、イく、ぅあ」

奥を突くと身体をびくびくと魚のように仰け反らせて呆気なく昇天した。

「クク、敵のアジトの近くでイくなんてな」

デイダラが肩で息をしている間も指で突き上げながら欲を吐き出しただかりのそこを扱き上げ先をくちゅりと弄る。

「あぁっ…はぅ、も…イったばっか、あんっ…なの、にぃ…っ、やぁ」


足開いて気持ち良さそうにしてるくせによく言うぜ。オレはデイダラと身体を密着させ反応してる自分のものを取り出しひくつくそこへ押し当てる。

「あ…っ、旦那の熱い…」

「お前のせいだ」

誘うように擦りつけるとデイダラは腰を揺らし息を荒げる。

「欲し…い…」


二人の間からくちゅくちゅと厭らしい音が響く。


「ちゃんと言わなきゃ分からねぇだろ…なにが欲しい?」

軽くキスを落とし唇を濡らすように舐めて誘惑するが言えないと首を横に振る。

強情な奴だなと内心呆れる。欲しいなら欲しいと早く言えばいいものを残り少ない理性が邪魔をするんだろう。なら、その理性をとばしてやる。

さながら獣のようにデイダラの唇に噛みつき酸素を取り込もうと小さく開いた口に下を侵入させる。舌を絡め、吸ったり噛んだりしているうちにデイダラの腕がオレの首に回され口づけをせがまれる。それに応えるように激しく口内を犯す。

「ふは…っ、旦那…」

口を離せば恍惚とした表情でオレを見つめ小さく口を開く。

「旦那のが欲しい、」

そう呟いてオレの腰に足を絡め催促する。

「どこに?」


追い討ちをかけるように問えば戸惑いがちに答える。

「オイラの中に旦那の…ください…」

そろそろ限界だったオレはその言葉を聞くなり一気に自分のものを押し込んだ。

「んぁあっ…熱いよ…ぉ」

「煽んな」

奥まで激しく突き上げるとデイダラも自ら腰を振ってもっと深く繋がろうとする。


「は…っ、そんなに奥が好きか?」

「ひやぁっ、あんっ、ぁあ、旦那ぁ!」

弱いところを突き立て攻める。余程気持ち良いのか涎を垂らして喘いでいる。そんな姿にオレも興奮してしまう。

「もっと奥…ぅ、っあ!ふぁあっ」

「締め付けすぎだろ…オレがもたねぇ」

デイダラの腰を掴みラストスパートと言わんばかりに動きを早めればデイダラの鳴き声が一層大きくなる。

「旦那ぁっ!んぁ、ひぁああっサソリの旦那っ、…あぁんっ」

中に欲を吐き出せばデイダラはくったりしながら荒い息を繰り返す。無理させ過ぎたかなと多少反省しつつデイダラの頭を撫でる。

「旦、那…」

「ん?」

「言い、付け…破ってごめ…なさ…っ」

涙目で涎垂らしながら謝罪の言葉を口にされる。こんなのオレが欲情しないわけがない。


「もう一回な」


「え…?や、待っ…んぁっ」







―悪い子にはお仕置きを―








「もうオイラ夜更かししない」


「良い子だな、褒美をやるよ」


「えっ、それお仕置きと同じ…あぁあっ」









Fin.


えい・てる/寒天様より戴きました




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