お題 | ナノ



カチ、カチ、カチ

時計の針がやけに響く

『石田君 石田君、』

「なんだい」

『あたくし集中力切れたみたい』

「どうして君はそんなに持たないんだ
せめて30分くらい持たせてくれ!!」

『ゲームとかなら
何時間でも出来るよ』

「その集中力を勉強に活かす気はないのか」

『活かせたら赤点なんてとらない』

やけに真面目顔で言う侑梨

「はぁ、」

『ため息ついたら幸せ逃げるぞっ』

「誰のせいだと思ってるんだ」

『えー まぁ 可能性的にあたしかな』


「可能性とか関係なく君 君しかいない」

『うっそー あたし適当に言ったら当たった
よし これからテストは適当に‥』

「適当にやった結果が
これじゃないのか」

机の上にあるテスト用紙を侑梨の顔に近づける石田 点数は21点と書いてある

『これは 適当じゃなくて実力
真面目にやったんだよ うん』

近づけられたテストを手に取り見直す侑梨

「適当にやったら
尚更駄目じゃないかっ」

『なんでっ』

「真面目にやってこの点数だとして 適当
つまり感 でやったとしたら今までわかってた数個の問題すら不正解になるんだっ」

『あぁ なるほど』

「なるほどじゃないっ
追試もこんな悪い点数だったらどうするつもりだい」

『うーん ま 何とかなるって』

「なるわけないだろっ
まず 先生が配った答えを写して
問題用紙や教科書をみて予習復習しろ」

『え、なんで』

「 ‥、追試には ほとんど似た問題ばかり出る
強いていえば似た問題しか出ない」

『うっそ!!それ本当なのっ
じゃあこれ覚えれば楽勝じゃん』

「でも 答えの暗記だけじゃ駄目だってわかってるよね 勿論」

『わかるわけないじゃんっ』

胸を張って言う侑梨 それを見た石田はまたため息が出そうになる

「、答えは同じでも問題は違う
言い方 出る順番を少し変えているんだ」

『ほぉー
えっ じゃあ全部きちんと覚えろってこと!?』

「ああ」

『無理無理無理っ
出来るわけないじゃん!!』

「とりあえず出来るだけ手伝うから」

『っえ 本当っ石田くん、』

「ああ 侑梨の場合また赤点をとったら僕のせいにしそうだからな」


『そ そんなことっ しないとは言えない、』

「ほら、
じゃあ はじめるよ」

『あ うん』

真面目に机に向かい勉強を始める侑梨だった













『あーだめ 集中力きれた』

「早い 早過ぎる!!」















(追試 諦めた方がいいよ)
(石田君のばかああああ)













20110516*


本当に似たやつらしいよ



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