カウントダウン | ナノ



前編(4/10)


 
 
 
 
 
「そうえばさ」

「何?」

「ラブレターはどうなったの?」


昼休みが終わり授業が始まったと思いきやまさかのまた自習。本当はロイの所へ行きたいけど女子が囲んでいるから行けない。それにピーチのラブレターの件も気になってたし。私が聞くとピーチはため息をついて。


「それがね…間違えたの」

「間違えた?」

「ラブレターを入れる場所を間違えたの」

「ええええ!?それで!?」

「その…間違えて入れてしまった相手にどうやら気に入られたというのかしら…」


それで昨日の放課後から話しているらしい。だけどその男子はピーチが好きな相手(ラブレターを渡したかった相手)とは性格が全く違い、結構乱暴らしい。…や、やばい奴に渡しちゃったのね。


「それなら私がその男子に言ってあげようか?」

「ううん、いいわ。自分でなんとかしてみる」


心配だなぁ。…というかどんな男子なんだろ。聞いた限りではかなーりめんどくさそうなんだけどね。










「ロイー。一緒にかえ…」


そして放課後。いつも通りロイと帰ろうと思って近づいた途端ロイはダッシュで何処かへ行ってしまった。い、いやいや速すぎて追いつけないんだけど。女子も追いつけてないし。


「今日何かあったのかな…」

「ロイの奴ならバイトだってさ」

「バイト!?」


バイトなんて初耳。しかも今日はかなり忙しいらしい為直ぐに向かったらしい。…バイトねぇ…。


「見てみたいかも」


そう思い私は直ぐ様バイト先を知っている男子に教えてもらいそこに向かった。
 
 
 
 
 

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