トレインさんが細かくアドバイスし、私も少しだけでもアドバイスしていく。そうしている間にもう半分になっていき、そして。


「イヴちゃん、次でラストだよ!」

「敵の攻撃の後に一瞬できる隙を見逃すな!」


最後の一匹が大きく腕を振り回すがそれを躱して一発撃つ。『《モンスター40匹撃破!第一の部屋クリアー!》』とグリンさんの声が響いた。


「ふうっ」

「おしっ!やったな姫っち!」

「イヴちゃん!」


トレインさんがガッツポーズし、私が両手を前に出すとイヴちゃんも同じように両手を前に出し、重ねる。嬉しい…!


『《ふふふ、やっとクリアーできたねぇー。でもエンディングまでにクリアーしなきゃいけない部屋はあと4つ!コンティニューなしで果たしてどこまでいけるかなー?》』

「ムカつくなこいつ。ゲームのくせに」

「ト、トレインさん…」

「大丈夫、何とかなるよ。二人が肝心な所できちんとアドバイスしてくれればね」

「アドバイス?」


このゲームは実力以外…つまりとっさの分析力、判断力を試す為の物だと言うイヴちゃん。確かにそうかもしれない。分析力、判断力…どちらも先程のシューティングで試す事が出来る。


「認めたくないけどそういうのは私より闘いに慣れてるトレインの方が上のはずだから。明もゲーム経験者だし、わかる範囲でいいからこのまま教えてほしい」

「…!なるほど、任せとけ!その代わり操作[コントロール]の方は姫っちに任せたからな!」

「私も頑張るね!」

『《それでは第二の部屋へ!》』
 
 
 
 
 


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