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例えばどうして僕があの人を抱きたいと思うようになったのかとか。
あんまり気にしてなかったんですけど自分の中にある本音とか、ジレンマとか、同居する気持ち同士の鬩ぎ合い。
得たもの失くしたもの
割と素直だと思ってた自分が、意外とそうではなかった事とか。
僕は思ってる以上に僕自身をやっぱりあんまり知らない。
と言うより、あの人と出会ってからこれまでの僕自身を僕は見縊りすぎてるというか。
単純のようで面倒臭いほど複雑なんだけど、実のところ単純に天邪鬼拗らせてるだけだったとか。
その拗らせ具合に割と気がつかなかったりとか。
今まで、こんなに僕自身が僕自身をわからなくなったことは無かった。
多分きっと、僕は変わっていってる。
良い意味でなのか、悪い意味でなのかは判らない。
けど、確実にこれまでの僕達を寄せ集めて、そしてあの人の側にいることで少なからず受ける影響に、確実に僕は形を変えてる。
考え方やものの捉え方が、柔軟であるような、硬くなってしまったような。
そんな複雑な加減に変わっていってる。
独占欲も所有欲も嫉妬深さも負けず嫌いの具合も天邪鬼さにも拍車をかけてる。
制御できてない。
それなのに、あの人は恐ろしく驚くほど自然と、且つ僕の気が付けない所でさも当たり前のように僕を、僕という時間を大切にしてくれているから
僕は簡単に、泣きそうになる。
あの人程僕をここまで大切にしてくれて人はいない。
あの人程僕をここまで愛してくれた人はいない。
あの人を失ってしまえば、きっと僕はこれまでの僕を総て否定してなかったことにしてしまう。
僕の成長の過程に、大きく関与したのは紛れも無いあの人だからだと言い切れるからだ。
それって、まるで死んだも同然ですよね。
だから、僕はあの人の特別な1人で在り続ける努力を惜しみ無く続けたいと思う。人より少し特別なあの人の、唯一の特別で在り続けられるように、僕は僕の出来得る限りの努力を考え続ける。
(希わくは、未来永劫の時を寄り添い続けられるように)