plus alpha

※現パロ、NO聖闘士
デスミロ
先生×生徒





「せーんせ!」

ガラッと跳ねた金髪を揺らして、ミロは誰もいない空き教室に入る。

と、窓際にもたれかかりながら平然と煙を吹かす男がダルそうに外を見ていた。

「いくら誰もいないからってそこで吸っちゃ駄目なんじゃないのー?」
「お前が赤点採らなきゃちゃんとした喫煙所で吸ってたから良いンだよ」

そう、実は先日のテストで赤点をとり、更に再テストも赤点と言うダメっぷりを発揮してしまったのだ。
なのでありがたくも、先生による特別授業を受けるはめになった。

「お前算数からやり直してこいマジで」
「えー、九九なら言えるぞ?」
「7×5は?」
「えーと、…2じゅう」
「ブー。」
「え!?」
「オイコラ。お前の頭には何が入ってンだよ…。」
「夢とか色々?」
「味噌詰めろ。脳味噌。」
「先生はカニ味噌?イダダダ!」

数学の先生であり、実は恋仲なデスマスク先生。
学校で会える機会はそうそう無いから一緒に要られるのが嬉しい、と思ってるのは俺だけ?

「ったく、ほらノート開け。」

鞄を漁りながら質問してみる。

「ねぇ先生。次頑張ったらご褒美あり?」
「再再テストでご褒美とか、あるわけねーだろ。」
「だよねー…」

恋人に会おうと休み時間に適当な理由つけて訪ねようとしても、このガラの悪い先生は結構女子にモテるのでよく囲まれたり、それが嫌なときは何処かに消えてしまっていて、実はちょっと寂しい。

「良いか、まず公式を覚えてだな…」

逆立った珍しい銀髪に鼻筋の通った男前。
身体もがっちりしてるからスーツが似合ってて非常に悔しい。
それは何故か?
同じ男として羨ましいのと、…カッコ良くて心臓が困るから。

あぁ、その目も好きだなぁ…

「おい、やる気ないだろ。」
「あるけどさ、先生が気になんだもん。」
「…」

あ、呆れられたかな。怒られる?

「ったく…。」

伸びてきた手に思わずビクつくと、ぐしゃぐしゃと容赦のない力で頭を撫でられた。

「んな寂しそうな顔すんな。ちゃんとわかるように教えてやる。だから…親に適当に電話しとけ」
「え…それって」
「今晩のメニューはパスタだ。変更はしねぇから。」
「…やった!!電話しとく!今する!」

まさかお泊まりさせてくれるなんて!赤点取って良かった!わざとじゃないけど!

「あれー?いないのかなぁ…」

早く繋がれ〜、と携帯を当てた耳の反対側からフッと息がかかった。
振り向こうとするが、先生の指が顎を掴み


「ご褒美はない。…ただし、罰は受けてもらうからな。」
「ッ!!」

ツツッ…と耳を舐められた。

…あぁ、悔しい。負けっぱなしから抜け出せない。


でも、何だかんだ優しい先生が大好き。


「先生、マジでLOVE。」







(赤点で繋がってる関係とか、面白くない?)
(泣かされたいのか。)
(!やっぱ普通に糸かな!)

先生と今夜は
特別授業。

November 16, 2012 21:29
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