plus alpha

我が家のカプで暑い日の過ごし方を考えてみる。


シルフィード×クイーン

「暑いよー、シルフィー」
「ベタベタくっついたら余計に暑いに決まってるだろ。」

ほら、シッシッと軽く払われるが、簡単には離れてやらない。

「グヘッ!…く、苦しいだろ!」
「ありがたいんだよ?私に抱きつかれてんだから。」
「罰ゲームの間違いじゃないのか…イデデ!っ…はいはい文句いいませんー」

首筋に浮かぶ汗の玉が何となく面白い。銀の髪に触れると少し濡れた感触。
…悔しい。

「色気出しやがって。暑さより…って、べたぼれだし…」
「ん?…何だって?」
「別にー。ね、お風呂入ろっか。」
「あー、汗だくだしなぁ…」
「それとも、もっと汗かいてから入る?」

つつ、と耳にキスをすると頬を両手で挟まれた。
私の唇にキスを送った口がニヤリと歪む。

「…悪くない。」

━熱くなれば、暑さなんて忘れるよね?




カミュ×サガ

ひんやりとした肌が心地よくて、つい身を預けてしまう。
彼の優しさについ甘えて。

「カミュ、そろそろ疲れたのではないか?」

ずっと、少しずつだが冷気を出してくれているので気になってしまう。
疲れさせているのに、いつまでもこうしていられない。

「大丈夫だ。まだまだ疲れていない。」

微笑む口元に目がいってしまい、つい目を反らしてしまった。

「それともサガは、暑い方が好きか?」
「え、」

冷気がなくなり、途端むわっとした生暖かい空気が体を撫でるように入ってきた。

「あぁ、むしろ暑くしてもいいかもしれないな。」
「何故だ…?」
「貴方の熱くなった姿が、好きだからだ。」

赤い瞳がわずかに弧を描き、手首を取られ口付けられる。

「大丈夫だ。熱くなったら…冷して差し上げる。」
「ちょっ…まっ!」

━冷たくて熱くて意地悪で、でも拒めない。



あれ、おかしいな…
どっちも最終えろな事に…。

July 17, 2012 00:04
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