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◆いざしずとさいつが





そうだった。
あいつはいつも上から見ているような言い方だった。

「あいしてあげる」
「一緒にいてあげる」
「ねぇ、嬉しいでしょ?」

いつもいつもそうだった。
あたかも自分ではなく相手がそうして欲しいと言っているかのようにあの形の良い唇が動くのだ。
それがいつも俺を苛立たせる。
そしてその言葉に少なからず反応してしまう自分が腹立たしい。
この感情なんて無くなればいいのに。
あいつの思い通りになんかなりたくない。

でも思う



「アイサレタイ」






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サイケはいつもそうだ。
いつもいつも求めるだけ。


「愛して欲しい」
「一緒に居て欲しい」
「ねぇ、いいでしょう?」


求めるだけ。
でもそれが嫌だという事でもない。
むしろ求められていると解るから安心するのだ。
与える事しか出来ない俺が求められているのだからそれに答えてやるのが俺の役目。
だからこのままでいいのだ。

ずっとこのまま


「アイシタイ」











イザシズとサイツガの右視点の違いを考えてみたらこうなった。



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◆おちなし


子臨と子静がいちゃこらするだけ





「しず!いーちゃだいすき!」

「いざやもしずちゃんだいすきだよ!」

「しずがおおきくなったらいーちゃといっしょにくらしたいなぁ」

「じゃあイザヤのおよめさんになってね!」

「およめしゃん?」

「およめさん!いっしょにおふろはいれるよ!」

「じゃあなるー!!」

「ちかいのちぅして?しずちゃん」

「んー」

「ん〜」





しょたかはもえである

大きくなって約束通り一緒に暮らそう!て言ったらシズちゃんに気持ち悪いものを見るような目をされたらいいのに。
臨静大好きですよ。




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◆いざしず





すきすきだいすきころしたいほどにだいすきあいしてる


耳元で毎日のように囁かれて、俺はとうとうこいつに殺されてもいいか。なんて思うようになった。だかあいつの思い通りになるのは癪で、最近では逆に殺してやりたいと思うようになった。


「しぃーずちゃんだぁぁいすき」

「ねぇ、大好きだよ」

「殺したいくらいに」


今日も囁かれる。
いつもなら答える事なんてしないのだが今日はなんでか答えてやった。
ただの気紛れだ。


「手前なんて嫌いだ」

「殺したいくらいに嫌いだ」

「だから死ね」



なんて目で俺を見るんだ。
頬を染め、瞳を潤ませて、期待していたと言わんばかりの眼差しだ。
ああ、止めてくれ。
俺はどうしたらいい。
嗚呼…どうしたらいい。
…そうか、そうだな、初めから解ってた。


「ころしてやるよ」

「コロシテアゲル」

『だから一緒に死のう』








らぶらぶである
らぶらぶすぎてこちらが恥ずかしいわ!!



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◆しねた



さいけとつがる






あいあいあいし
あいしてる

だからだから俺を俺だけの世界を君にあげる


唄いながらくるくるくるりと回るサイケをただ眺める。眺めることしか出来ないのが正解である。


だいだいだいすき
だいすきなの
だから君には僕をあげる


ただ眺める。
止めることは出来ない。
眺める眺める眺める。
遠くから遠くから。
近寄れない
近寄りたくない
近寄って溢れ出ている血液をとめてあげたい
でも出来ない
それは彼の意志だ。

真っ白な服は真っ赤に染まった
真っ白だった顔は真っ青になった
くるくるくるりと踊っていた彼は動かなくなった
冷たいつめたいツメタイ




あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ






これでサイケは俺のもの

あいしてるよ











これも愛




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◆甘々を目指した




いざしず






「い、臨也…実は、よ…」

「どうしたの?シズちゃん」

「あのよ…あの」

「もじもじして気持ち悪いよ。いつもみたいに言いたい事言いなよ」

「あーんー…こ」

「こ?」

「こっここ」

「だからこがなに?」

「こどもができた!!一人で育てるから気にすんな!一応報告はしたからな」

「え?え?え?こども?俺の?」

「っ!?手前しか居ねえんだよ!!」

「ああぁ!!ごめんシズちゃん!!一緒に育てよう!!その前に結婚か!!そうだねしなきゃ!!」

「えっ!?なんでそうるんだよ」

「新しい家のが良いかな。んーシズちゃんは池袋から離れたくないだろうから池袋で探すか。あとはー」

「ちょっと待てよ!!なに勝手に決めてやがる!!」

「あ!そうだそうだ。…シズちゃん」

「…んだよ」

「結婚して下さい」

「…っ……」

「シズちゃん、俺の手を取ってよ」

「…家壊すかも知れないし、生まれてくる奴も化け物かもしれないんだぞ」

「それでも良いよ」

「…わかった」

「俺の手、とって」

「…ん」

「シズちゃんが着れるウェディングドレス探さなきゃね」

「しね」

「あはは」







甘い感じになってるのかしら?



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◆たまには


さいつ




お別れが来たとしたらそれはいつかな?


真っ白な君が言った。
何も知らない彼が。
別れの迎えかたを俺は知っている。
汚い俺は知っている。
サイケが俺を捨てた時が別れの時だ。
サイケは知らない
サイケ以上に俺がサイケに依存していることを。


「サイケ、別れはない」
「ホント?」
「あぁ」
「そっかぁ!!じゃあずっと一緒だね!!」



だから俺は嘘を吐く。
彼が逃げださないようにと。











津軽は依存した



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◆独り言臨也さん





いざしず



どうしてかなぁ、俺は大切なモノは大切に大切にし過ぎて壊してしまう。
大切にし過ぎてて構い過ぎていじりすぎて愛しすぎて破壊衝動に駆られて気がつけば壊れている。
精神的に。


君は物理的に壊してしまう。触れると壊してしまう。大切に大切にしようとして触れないのに、ほんの少し触れただけで破壊してしまって泣き崩れるのは君だ。

可哀想に可哀想に。


マイナスとマイナスを足せばプラスになるなら
俺と君を足せばいつかは壊さない普通の人間になれるかもしれない。

ああ、でも駄目だ。
俺は少なからず壊れていくその姿を見るのを愛しているから、君とは違うから足すことは出来ないね。


だから
君が壊れればいいんだよ

ねぇ、、シズちゃん










いざしずはこんなのばかり考えちゃう。
ほのぼの好きなのにな。
ぱんちゅ日記書くべきか。



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指揮官 臨也

人体兵器 静雄




戦略はいつも完璧だ。
紙の上では
頭の中では
何もかもが完璧だ。
完璧なのだがいつも
それをめちゃくちゃにする奴が居る。



「シズちゃん!!君はまだ出る時じゃない!!」

「うるせぇ!!手前の言うことなんざ聞くかよ!!」


いつもそうだ。
いつも邪魔をするのは最高傑作の兵器だ。
最強だけど最悪な人体兵器。
平和島静雄。
指揮官である俺の言うことを何一つ聞かない。
俺だけの言うことを聞かないという最悪な出来だ。
しかし彼は嫌に働いた。
俺の思う通りには動かないが
俺の思った以上の結果をもたらした。
戦略も何もないただ真正面から突っ込んでいくという馬鹿な戦い方だ。
はぁ…と小さく溜め息を吐き出し、彼には劣るが彼について行ける彼女を動かす。


「…ヴァロ、彼を守れ」

「理解しました」

「頼む」


彼とは違って彼女は兵器を使うのに長けている。
たまに暴走するがそれ以外は完璧だった。
彼より使いやすい。


あの二人が戦場に出ればこちらの勝利は間違い無しだ。


戻ってきたらご褒美をあげないと。

彼らが出ると退屈になるから出したくないんだけど仕方ないよね。








途中で道を見失った!
いざしずにならなかったよ!



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◆いざしずになってるかな




指揮官 臨也

人体兵器 静雄
の続きみたいなの。






何事も無かったかのように帰ってきた静雄に臨也は安心したが、よく見れば綺麗な顔に掠り傷が出来ていて眉間に皺がよる。
敵軍は綺麗さっぱり居なくなった。
ついでに戦場も綺麗さっぱりになった。
7割は静雄が3割はヴァロの仕業だ。

良い戦果に褒美を与えるから何が欲しいのかと問えば
彼女は本が欲しいと答えたので買い与えた。


彼に問えば照れ臭そうに「プリン一週間分」と答えた。




「で、聞いてる?…その傷…誰がつけたの?」

「……ぷりんうまい…」

「それ俺お手製だからね、当たり前でしょ」

「…まず…く、ない」

「ははっありがと」











やっぱ続き物にするかのぅ…楽しくなってきたw


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続々
指揮官 臨也

人体兵器 静雄








「ねぇ新羅。シズちゃんの傷、直る?」


治療室に入った臨也は挨拶よりも先に静雄傷を心配した。その様子にクスリと新羅は笑ってしまった。


「傷は直るよ。君も知っての通りだけど皮膚移植だからさ。静雄を傷つけるなんて凄いよ」


臨也は診察台の上で眠る静雄の髪を愛おしそうに撫でる。
新羅がそんな姿を見ても驚いたりしないのは臨也の気持ちを知っているからだ。


「…どうせ剥いだ皮膚を波江にでも回して調べさすんだろ?」

「…正解、と言うか既に回してあるんだけどね」

「…罪歌」

「ん?」

「シズちゃんを傷つけた相手さ」

「ああ、前に静雄を狙って静雄にボコボコにされた奴かい?静雄から聞いたの?」


どんなになでられても起きないのはキツい麻酔を打たれているからだ。


「いや、シズちゃんは答えてくれなかった…でも解るんだよねぇ…俺のお気に入りを傷つけた奴の事くらい。あと罪歌は一人じゃないんだ、一つの軍だよ」


ギリ、と唇を噛む。


「シズちゃん……」

「…君も静雄も不器用すぎるよ」



こんなにも想い合ってるのに一方通行だなんて












一つのお話にするには設定とかをちゃんと考えてないから出来ないんだよねぇ。でも楽しいw

*司令官ってかいてたので指揮官に直しました。はずかし!!



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◆うざ変態な




いざやと不憫なしずちゃん






「シズちゃんハァハァ」

「死ねよ」


「シズちゃんマジ天使!!」


「……」


「あのっあのっ!!…ぱ、ぱ、ぱんちゅ下さい!!」

「ウゼェェェ!!しにやがれぇぇ!!」


「まさかのツンギレktkr」






どうしてこうなった



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◆タイトル考えれない




続々々 指揮官 臨也

人体兵器 静雄








静雄は甘い匂いに目を覚ました。
そこは見慣れた治療室で、そういえば直して貰っていたんだとぼんやり思った。



「あ!静雄起きたんだね。一応報告しとくけどいつも通りの皮膚移植だよ」

「……それって…」

「そう。薬出すからちゃんと呑むんだよ」

「…」



静雄の眉間に皺を寄せた。
その薬はとても苦いのだ。
毎回毎回呑むのに苦労している。
ある時は砂糖と一緒に呑み込んでみたり、ある時は練乳をかけてみたり。


「…新羅……絶対か?」

「絶対!だよ。じゃないと皮膚がちゃんとつかないからね」



薬が苦いのには理由がある。
静雄が無茶しないようにという新羅の優しさだ。
静雄にとっては嫌がらせにしかなっていないのだが。


「でもね静雄、今回はこれに混ぜて食べて良いよ」

「?」

「これ」


テーブル上にあった箱の中からカップを出して見せた。
それは薄い黄色とその下には茶色の物が入っていた。


「…ぷりん」

「静雄好きだったよね?」

「ああ」

「ちゃんと直すんだよ?セルティも心配してるんだからさ」



じゃあ私はこれで、と言って新羅は治療室を出て行った。
残された静雄は起き上がるプリンを手にして見つめる。
甘い匂いはこれのせいだと気づく。


「プリン」


箱の中を見ればスプーンも入っており、それを使い一口食べた。



「…いざやのぷりんと同じ味だ」


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◆ちぎってもいでにぎりしめてだき しめる




ネクロマンサー臨也とアンデッド静雄






「ねぇ、死ねないってどんな気分?」

「グ…ッ!!」

「大嫌いな俺に腕をもがれても脚を切られても内臓を無理矢理さらけ出されて…。死ねないなんて可哀想に!あはは」

「…手前がッそうしたんだろうがぁ!!」

「あれぇ?そうだったっけ?」

「死ね!!…ぅあッ…ナカ、さわんなっ…ヒ…」

「ココ…好きだよね、シズちゃん。ぐちゃぐちゃ言ってる…ホラ…ねぇ、聞いてる?」

「ハッァアッ!!…イザヤァ」

「内臓触られてよがるなんて流石だね」



こうでもしないと愛し合えないなんて
俺もシズちゃんも馬鹿だよね








アンデッド萌が再熱した!
かきたいかきたい!!
頑張ろうかな…でもこれ以上増やすのはなぁ…ぬぅ。


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9月分はこれで終わり。




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