多分、自分を信じろ
───────────────




その言葉にええ、と彼女は微笑み 僕の髪にくしゃりと触れた。
僕がどこが、という顔をすると
間抜け面ですねとからかってきた。


「自分を信じろと言いたいんですよ、多分」


「多分、ですか」



僕はため息を1つつき、クスクスと笑う彼女を眺めた。
彼女は僕を励ましてくれているのだろう。
少なくともそう僕は思うことにした。


遠くに輝く夕日をまた、見上げた。
彼女も同様に、静かに見上げていた。
キラキラと輝く彼女の黒髪がとても眩しく見え、僕は目を細めた。
そして僕は 今までの彼女の言葉を思い出し、考えた。


沈みかけた夕日をバックに、僕はゆっくり考えていた。

僕の世界とは
僕の友人とは
僕の存在とは


僕の正義とは、と。


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -