所詮こんなもの
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派手な世界は嫌いだ、そう突き返した僕に
友人は冷やかな目をしてみせた。



ああ、所詮こういう奴だよな


と思った。
僕の世界を理解してくれない
彼(友人)には 僕の友達になる資格はない
そうやって いつもいつも
閉ざしてきた。



「僕は、あれでよかったのでしょうかねぇ」



夕日に顔を向けたまま目を瞑り、彼女に問うた。
彼女はコツ、と靴音を鳴らし、陰を蠢かせて応えた。


「私は、貴方が正しいと思ったらそれが正義なのだと思いますよ」


貴方の世界なのですから。
そう言って彼女は僕を抱き締めた。
そのとき一瞬でココアの香りが強くなり、吐き気さえ覚えたがそれを僕は堪えた。

それから彼女は言葉を綴った。


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