もどかしさ
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集は きっと友情的な感情で好きかどうかを聞いているのだろう。
しかし 俺の集に対する「好き」は
恋愛感情以外の何者でもなかったのだ。
ここで勘違いして
「俺は集が好きだ、愛している」
などと抜かしたことを言ってしまったら
きっと いや絶対的に引かれるであろう。
そんな事、 言わない方が身のためである
「…そんな事、聞いている暇があったら いのりと訓練でもしておけ。」
くしゃ、と集の頭を撫でる
そういやいつから俺は集が好きなんだろう、と思い返すと
きっと一目惚れなんだろう。
あの髪に触れたい、体に触れたい、唇に触れたい、
何度そう思ったのだろう
集が好きなのはいのりなんだ、
そう言い聞かせて一刻も早くこの場から立ち去ろう。