「嫌い」 「え？」 「だから、兄さんなんか嫌いだって言ったんだ」 「サ、スケ？」 「嫌い、嫌い、大嫌い。もう顔も見たくない」 ――――――― 「………はあ」 「さっきから兄さん溜息ばっかだね」 「ん？……ああ、そうだったか？」 「うん。それにね、凄く悲しそうだよ」 「……実は、ちょっと怖い夢を見てしまってな」 「怖い夢？」 「ああ。情けないよな、ただの夢でこんなに落ち込んで」 「………ううん。俺も怖い夢見る時あるもん。でも俺は兄さんがいつも慰めてくれるから大丈夫。………だからね、」 「兄さんも俺がいるから大丈夫だよ(ニコ)」 「……ありがとう」 ぎゅ 「わっ………へへ、兄さん甘えん坊ー」 「ああ、兄さんは甘えん坊だ」 「くすくす……兄さん大好き」 「……俺もサスケが大好きだ」 「ふふ、俺の方が好きだけどね」 「そうか？兄さんはサスケの倍好きだけどな」 「あ〜じゃあ俺はその倍！」 「……ふ、ありがとう。サスケ」 ―――いつか嫌われるその日まで ―PS. 運命の日まであと僅か |