学パロ
血の流れる頬を見るなりサスケは露骨に嫌そうな顔をした。
「またかよ」
「うん、喧嘩売られた」
「買うなばか」
俺は生れつき金髪だからよく目をつけられ、喧嘩を吹っかけられる。楽しいから喧嘩をするけど、サスケはこれを快く思ってはいないようだ。それは俺が毎回傷をつくって帰ってくるからだ。俺はドジだからよくヘマをして傷をつくる。
こっち来い、と言われるままに近寄り、サスケの常備している消毒液で手当された。少し染みたがサスケが真剣な顔をしていたので黙っておいた。
「サスケってばいつもソレ持ち歩いてんの?」
「持ち歩いてねぇけど、鞄に入ってる」
「なんで?」
「お前が怪我ばっかするからじゃねぇの」
慣れた手つきで絆創膏を張られ、サスケは終了の合図とばかりに手をパンパンと払った。
「じゃあ俺の為?」
帰り支度の準備をしていたサスケの手が止まりこちらを向いた。
「分かってんならもっと気をつけろ。金とるぞ」
ああ、俺の為だなんて言われたらますます止められない。
怪我をする度サスケに手当してもらえば、その手当の数だけ俺がサスケのものだって証になる。