※現パロ 保育園パロ 外で遊ぶことも園児達には授業の一環だ。ぽかぽか太陽の下、遊び回る園児達を見て自然と頬が緩む。その時ふと肩に手を置かれた。 「サスケ先生」 聞き慣れた声と共に振り返るとそこには胡散臭い笑顔が一つ。サスケは緩んだ表情を元に戻し「カカシ」と呼ぶと間を開けて「先生」と付け足した。それにカカシは違和感たっぷりだと苦笑を漏らした。 カカシは園内の保育士の一人で、サスケの近所に住む、いわば兄のような存在であった。サスケが保育士になったのもカカシに影響されたからでもあり、幼い頃からずっと『カカシ』と呼んでいた為中々『カカシ先生』と呼び慣れなかった。 「可愛いねぇ」 無邪気な園児に和まされ甘い声で呟くカカシを横目にサスケもこくりと頷く。カカシはサスケが頷いたのを見てから、大袈裟に困ったように肩をすくめた。 「サスケも昔、はあんな風に可愛いかったのにね」 「…アンタは昔から小憎らしかったんだろうな」 「わお、やっぱ可愛くない」 可愛くなくて結構だと心中悪態をつきつつ、くすくすと笑うカカシにつられて口元を緩ませた。 とりあえず、今日も平和だ。 ― オチなんてない。 |