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生徒が揃うと用意されていた台みたいなものに副会長が立ち、オリエンテーリングの説明をする。


「今から好きなように6人のグループを作ってください。学年などは関係なくお好きのようにどうぞ。グループができたら風紀委員長と会長に報告に行ってくださいね」


副会長がそう言うとみんなはわらわらと好きなように動き始めた。
みんなお目当ての人とグループになろうと必死なのだろう。


「ふくかいちょー、俺たちはぁ?」

「交流が目的ですからね。私たちも一般生徒と同じようにグループを作りますよ」

「そっかぁ。頼、アイちゃん探しに行こ?」


どうやら俺たちも好きなようにグループを作っていいらしい。
俺は頼とともにアイを探すことにした。


「榎並様ぁ。一緒のグループになりませんか?」
「荻野様もご一緒にいかがですかぁ?」


生徒の中に入るとそりゃ声をかけられるわけだからね。俺たちは適当に回避してアイ探しを続けた。



 


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