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それからホテルの前で適当に生徒たちにこの宿泊行事の意図やらなんやらを説明して、事前に決めていたメンバーでホテルの部屋に。
ちなみに俺は頼と。頼のお陰で二人に文句言わさずに決めることができた。
「これからどうするんだっけぇ?」
「オリエンテーリングでしょっ。荷物置いて広間に行かなきゃっ」
「忘れてたぁ」
俺、こういう行事とか嫌いなんだよねぇ。めんどくさい・・・
俺は頼に引っ張られて部屋を出て広間に向かった。
行くとまだ殆どの生徒は来ておらず、数名の生徒と会長、副会長、萩岡先輩と楠木くんがいた。
「あ、楠木くんだぁ」
「榎並くんは荻野くんと同室?」
「うん。楠木くんは?」
「僕は委員長とだよ」
「うわぁ、ごしゅーしょーさまぁ」
ほんと楠木くんはすごいよね。俺、萩岡先輩と同室とか死んでも無理。
「そういえば、荒木くん来てるらしいね」
「え?嘘だぁ」
生徒たちが集まるまで暇だなぁ、と自分の髪を弄りながら考えていると、楠木くんが思い出したかのようにそう言った。
「僕、全員が部屋に入るまで見てたんたまけど、その時に見かけたよ」
「ほんとにぃ?・・・なんであいつ連絡してこないわけぇ」
「あんな銀髪を見間違うことないからね」
楠木くんが言うのなら本当なのかもしれない。後で電話してみよう。
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